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ISBN 10 : 4582858945
Content Description
日本人がいまなお持つ「サムライ」という自己像―日本は「武国」だという意識は、一六世紀末頃から始まり、二〇世紀前半、「軍国」意識として頂点に達した。しかしそれまで一〇〇〇年の歴史時代、この国の人々の自国イメージはまるで異なっていた。なぜ、どのように、「武国」意識は育ったのか。そこにどのような「詐術」が含まれていたか。古代から現代まで、「詐術」をも含んだ自国意識変遷の道筋をとらえる。
目次 : 第1章 「神国」日本(「神国」とは何か/ 平安・鎌倉時代の神国意識/ 蒙古襲来と自国観)/ 第2章 弓矢の誇りと「武」の価値(弓矢の誇り/ 「武」の価値と軍記物語/ 武士の自意識の発達とその表現)/ 第3章 「武国」意識の成立と展開(秀吉の「武国」意識と朝鮮出兵/ 「武国」意識の理論化/ ナショナリズムと「文武」)/ 第4章 「武国」から「軍国」へ(「武国」意識の広がり/ 幕末維新期の「武国」論/ 「武国」論と「軍国」日本)
【著者紹介】
佐伯真一 : 1953年、千葉県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、青山学院大学文学部教授。専攻は日本中世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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