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従属国家論 日米戦後史の欺瞞 Php新書

佐伯啓思

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569825397
ISBN 10 : 4569825397
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
May/2015
Japan

Content Description

稀代の思想家が、「戦後」の始まりに何があったのか、「戦後」はどのように生み落されたのかを日米間の非対称な構造から探る。

【著者紹介】
佐伯啓思 : 1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。滋賀大学経済学部教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授などを経て、京都大学名誉教授、京都大学こころの未来研究センター特任教授。第4期文部科学省中央教育審議会委員。専攻は社会経済学、社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • tamami

    平成の30年間というもの、日本は低成長に喘ぎ、高度成長期の達成を取り崩しつつ、今や先進国グループからの脱落をも言われている。政治は言うまでも無く、経済さえもアメリカに扈従しつつある。しかし、このような事態を招いた歴史的根源を我々は知らされずに来た。敗戦後は、戦勝国アメリカの歴史観を受け入れ、押しつけられる儘に自らそれを鼓吹することすら厭わなかった。自立する国家として日本が進むべき道は簡単では無い。本書は、そのための第一歩として、我々を就縛している戦後レジームの寄って来たる所を知るための最善の教科書である。

  • とくけんちょ

    戦後の日本の繁栄は平和によるものだが、この平和が保てなくなっている。日本は戦争を放棄し、主権の一部を失っている。自国防衛をアメリカに委ねている。しかし、アメリカは当然、覇権国であることに執着し、自国ファーストである。ロシアの侵略で、アメリカの世界での立ち位置が明らかとなった。やっと日本も自国防衛について、考え出した。そう自分の身は自分で守るしかないのよ。本書は、戦後日本の自己矛盾を分かりやすく説明してくれている。

  • 双海(ふたみ)

    先の大戦が侵略戦争であったとか自衛戦争であったとか、そういうことは私にとって二義的な問題に過ぎないと感じました。まあ、少なくとも・・・今を生きる私は戦争を外側から見ているだけなので、軽々しく断罪するのは慎もうと思うのです。やはり当時の日本人が何を見て、感じて、考えていたのかという点に興味があります。当時の日本人の意識を探りたいのです。

  • 1.3manen

    国益:どのような国を構想するのか、という価値選択の上に定義されるべき概念(36頁)。歴史:自由、民主主義、人権、幸福追求の価値が、様々な敵対者との闘争を経て世界化する過程(48頁)。結果ばかりでなく、原因や過程を丁寧に辿る必要を感じる。放射能だだ漏れ、為政者の体たらく などを挙げればなるべくしてなったのかもしれない。平和:秩序乱すものを力で排除する積極的行為で獲得。力で平和を作る(64頁)。この考えに私は少々違和感を抱く。

  • プレイン

    日米の価値観は共有されているとよく言われるが、日本が考える価値観は民主主義や人権、法の支配程度であり、決してアメリカが目指すのはそれらを普遍的理念として時には武力で持って世界に広げて行くことである。日本人はそこまでの価値観は決して共有していない。日米同盟強化こそが重要という保守、ただただ戦争反対と叫ぶ革新派。そのいずれもが敗戦後占領時の日本人への罪悪感の植え付け教育を経て今なお戦後70年経っても米国へ無意識のうちに従属している。最後の特攻の話は唐突に思えるが日本の平和、繁栄について考えさせる。

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