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教員不足 誰が子どもを支えるのか 岩波新書

佐久間亜紀

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004320418
ISBN 10 : 4004320410
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

新学期に担任の先生がいない、病休の先生の代理が見つからない‥‥。そんな悲鳴が全国の学校で絶えない。少子化にもかかわらず、事体が深刻化するのはなぜか。過密化する業務、増大する非正規、軽視される専門性など、問題の本質を独自調査で追究。教育格差の広がるアメリカの実態も交え、教育をどう立て直すかを提言する。

【著者紹介】
佐久間亜紀 : 1968年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学後、博士(教育学)。東京学芸大学准教授、上越教育大学准教授、スタンフォード大学客員研究員などを経て、慶應義塾大学教職課程センター教授。日本教育学会・日本教育方法学会・日本教師教育学会理事。専門は教育学(教育方法学、教師教育、専門職論)。著書に『アメリカ教師教育史』(東京大学出版会、第13回平塚らいてう賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiace9000

    ざっくり通読。気に留めた部分に付箋を残していくと、あっという間にいっぱいに。あまりに深刻な教員不足の実態と現場の窮状。後段には米国の実情が詳述。さらに劣悪で、目を疑う格差と分断の事実に、こうなったらもうお終いだと…。ただ、その傾向がもしかして少しずつ見えている?ようにも感じてしまう昨今なのです。本書が「教員不足」の解決の方途を示しているわけではないのですが、この国の誰もが今こそ共通の認識に立って、今のこの現実と未来を生きる子どもたちの将来を見つめて、教育の崩壊だけは食い止めねば!との思いになります。

  • あすなろ@no book, no life.

    4月に我が子のクラス発表がある日に、貴方のクラスの担任の先生はまだ見つかっていないので発表出来ませんと言われた親子はどうそれを捉えるだろうか。実際あった話だそうである。教員不足や教員の働き方改革が云われて久しいが、本書を読みながら折しも我が子の授業参観に行った身としては色々考えさせれるものがある。本書ではそれは行政側政策と共に翻弄された結実と一つの理由としているが、世界的にも少子化が進行する状況での教員不足が起きる国の例はないのだそう。子供と教育は国の宝。我々も考えなくてはならない。考えさせらる。

  • どんぐり

    教員不足の実態に迫る論考。本書が指摘するその最大の原因は、年度当初から配置されるべき正規雇用教員が確保できず、臨時的任用教員への依存が過度に高まったこと。さらに、教員免許更新制度の導入と撤廃に至る政策判断の誤りや、国の行財政改革や教育改革によって教育現場に過大な負荷がかかっていることも問題として挙げられる。「子どもが好きで教員になったのに、子どもより書類に向き合う時間が増え、専門性を生かす授業への挑戦の余力も失われた。経済的安定も長時間労働によって割に合わず、家庭生活との両立も困難になった。→

  • へくとぱすかる

    想像以上に長期的な問題だとわかる。かつては先生が不足しないように、日本のシステムはよくできていたのに、バブル崩壊後、なしくずしに先生の数を減らす方向に向かっていった。そこに長時間労働と残業手当なし、などなど過酷な現状が知れわたった結果、志願者が急激にいなくなった。著者はあくまでも子どもの立場からみて、先生たちを増やしていくための提言をしているが、行政はこれを果たして受け止めるだろうか。人口が減るから先生を減らそう、というのは拙速にすぎた。公表された数字以上に現場は深刻だから、統計は用心して読み取るべき。

  • 1.3manen

    図書館新刊棚。私の認識では、少子化で需要不足だから、供給不足はありえない、と思った。が、この本を読むと、人手不足の原因は、コロナと長時間勤務が大きいのでは思った。私は、教採には怨恨すら感じるが、目算を誤ったのは、コロナの影響であろう。長時間勤務や休日出勤で、ブラック化した学校だが、私は今、私立で待遇がいい方だと思う。非正規でも食えるから。加配定数:単年度限りの非正規雇用、多目的に配置できない(49頁)。私は、公立小中学校の経験はないが、家庭教師では、その子供はかなり見てきた。学校は硬直化したシステムだ。

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