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コミンテルン 国際共産主義運動とは何だったのか 中公新書

佐々木太郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028433
ISBN 10 : 4121028430
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロシア革命後の1919年、コミンテルン(共産主義インターナショナル)は、各国共産主義政党の国際統一組織として、世界革命のために誕生した。
欧州、中東、アジアなど各国の政治に影響を及ぼすべく、様々な工作を行ったことで知られている。
本書は、謎の多い組織が、どのような活動をしたのか、レーニンやスターリンら指導者の動向や思想も踏まえ描く。
43年の解体にいたるまで、人々を扇動する一方、自らも歴史に翻弄され続けた組織の軌跡とは。

【著者紹介】
佐々木太郎 : 1980年広島県生まれ。東京理科大学経営学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士(人間・環境学)。現在、京都産業大学などで非常勤講師を務める。専門は、国際政治学、インテリジェンス研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    マルクス主義が広がりをみせてプロレタリア革命が想起された19世紀後半から、この革命を担おうとする人々は国際組織を作ってきた。コミンテルン(第3インター)は、レーニンがマルクスの「予言」通りロシア10月革命が世界革命に発展することを狙って新たに立ち上げた。それを換骨奪胎したのがスターリン。このあたりの事情をヘーゲルに求めているのがとても興味深かった。レーニンは後年ヘーゲルに傾倒するが、スターリンは途中で投げ出したとか。これを「1国社会主義」への転換の要因のひとつとする。小書でありながら結構深い話もあった。

  • HANA

    1919年、世界革命を夢見て成立した「コミンテルン」。本書はそれの成立から何故ロシアの走狗になったのかを経てからの終焉までの通史となっている。もちろんただの通史ではなく、レーニンとヘーゲルの関係がその後の共産党に与えた影響やイスラムとアジアとの関係等様々なものを包括した内容となっており、読んでいて飽きさせない。これまで「コミンテルン」という物に対して陰謀論でしか触れてこなかった自分のような初学者からそれなりの知識がある人まで新しく教えられる事の多い本だと思う。あと「狡兎死良狗亨」が思い浮かんだのは内緒。

  • Tomoichi

    今の時代にコミンテルンについて読む価値があるのか?という問いはあると思う。しかし現存する日本共産党がコミンテルン日本支部として誕生したと考えれば、これは現在につながっているのである。そしてイデオロギーの色眼鏡無しに歴史を語る研究者が増え、ソ連崩壊による情報の公開は、私たちに最新研究を提供する。コミンテルンはソビエトロシアが生んだ組織であり現在のロシアを理解するためにも有益である。

  • 無重力蜜柑

    めちゃくちゃ面白い。面白過ぎて危ういタイプの本な気もする。20世紀前半の国際共産主義運動を牽引した巨大組織・第三次インターナショナル=コミンテルンを分析した本書。その特徴は、単なる実証的記述にとどまらず、思想的/戦略的視座からコミンテルンを分析していることだ。国家と革命の関係、ヘーゲル主義への評価、世界革命の戦略的位置、自由主義と共産主義とファシズムの関係……etc.「科学的社会主義」の名の通りあくまで科学の体裁を堅持したマルクス主義の世界観において、コミンテルンはいかに位置づけられたのか?

  • ジュンジュン

    「ベルリンの壁崩壊からソ連解体。子供心に深く印象付けられのは、時に国家は崩壊する、という事実であった。勿論、それまでも歴史上の国々の盛衰は知っていても、どこか自分とは関係のない遠くの世界の出来事でしかなかった。ところが、同時代に発生した一連の事件はリアルな衝撃として迫った。今思えば、この衝撃が歴史研究の原点であった」(あとがきより)。全く同体験。あれから幾星霜、今も僕は歴史の虜だ。

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