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蕪村放浪する「文人」

佐々木丞平

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106021954
ISBN 10 : 4106021951
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

絵筆をとれば文人画から俳画まで自在にこなし、俳句を詠んでは芭蕉とならび、書にも抜群のセンスを示す。蕪村こそ江戸ルネサンス最大の総合芸術家=文人だった。大胆に変貌しつづけた蕪村の世界に迫る。

【著者紹介】
佐々木丞平著 : 1941年、兵庫県生れ。65年、京都大学文学部哲学科卒業。同大学院文学研究科美学美術史学専攻博士課程修了。日本近世絵画史専攻。京都府教育委員会、文化庁、京都大学教授をへて、2005年、京都国立博物館館長に就任

佐々木正子 : 1950年、神奈川県生れ。76年、東京芸術大学美術学部絵画科卒業。日本画家、京都嵯峨芸術大学教授。99年、夫・丞平とともに、円山応挙の研究で日本学士院賞受賞(夫婦での受賞は同賞の創設以来初めて)

小林恭二 : 1957年、兵庫県生まれ。81年、東京大学文学部美学科卒業。84年、「電話男」で第3回「海燕」新人賞受賞。98年、『カブキの日』(98講談社)で第11回三島由紀夫賞受賞

野中昭夫 : 1934年、新潟県生れ。57年、早稲田大学商学部卒業後、新潮社写真部に入社。「芸術新潮」のスタッフ・カメラマンとして長年、活躍。連載「ローカルガイド」及び「現代人の伊勢神宮」で日本雑誌写真記者会賞受賞。現在、フリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mocha

    折口真喜子さんの作品から興味をもった与謝蕪村。その絵画作品の見事さに驚いた。特に銀閣寺の墨一色で棕櫚を描いた襖絵が素晴らしい。丸山応挙とはご近所さんで親しく、合作もあるそうだ。俳人として知られるようになったのは正岡子規が評価したから、というのにもびっくり。附記では四季折々の句が見開きの美しい写真で紹介されていて、蕪村入門書としてとてもいいと思う。

  • sofia

    旅人・蕪村の生い立ちは読みやすかった。中国っぽい文人画から俳画、国宝の絵からさっさっさと書いたような飄々とした絵…と魅力的な人である。

  • しーもあ

    内容はやや物足りないけど、写真が多くヴィジュアル的に見やすかった

  • Mマジパン

    蕪村の俳句は暖かいユーモアのようなものが漂っていて好きである。しかし、正岡子規に発見されるまで、江戸期は大雅などと並ぶ画人とみなされていた。この本は、修業時代の若書きから円熟期の傑作まで、各地を旅しながら進化を続けた彼の作品を一堂に集めたものである。俳画の漫画みたいな軽妙な絵も良いが、完成期の「蘇鉄図屏風」「鳶鴉図」「夜色楼台図」、さらに「白梅紅梅図屏風」はまさに傑作で、精神性も深まっている。一度実物をじっくりと見てみたい。ただ、他の本で見た眼鏡をかけて書物に向かっている自画像(?)が一番好きだ。

  • Fumi Kawahara

    これも、『若冲と蕪村展』の為の前準備。この二人、同じ年生まれ。で、ほとんど京を出ない&裕福な商家に生まれて画材にも不自由しなかった豪華絢爛、絵一筋の若冲に比べて、生まれはよく分からん。多分この辺。そんで、関東やら東北やら芭蕉の足跡辿ったり京に落ち着いても日本海側行ったり四国行ったり来たりしたり、絵もたしなむけど俳諧の方に重心置いてる蕪村の対比展なんだな、と。岡田美術館行った人の感想見ると、ほぼ応挙のワンちゃんにやられてるので、応挙どうしよう・・・(・ω・)・・・蕪村、若冲より応挙の方が親交あるやんってゆー

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