Product Details
ISBN 10 : 4799112767
Content Description
個人やリーダーといった一人の内面の強さ、メンタルタフネスだけを向上させるのではなく、チームとしての困難な事態、逆境を乗り越え、イノベーションにつなげる方法がわかる。コンパッションとは、困難やストレスに直面した際に自分自身や他者に優しく接すること。これは次の3つの要素から成り立っている。
●失敗や不完全さに対して批判するのではなく、優しく理解を示す
●苦しみや失敗は人間の共通の経験であり、自分だけが経験しているわけではないと認識する
●辛い思考や感情を、抑圧したり回避したりせずに、ありのままに受け止め、観察する?
「コンパッション」をテーマに本の新しい切り口として「イノベーションに結び付く」ということがウリになる。この文脈で語られた本は見られない。「コンパッション」に関して、本邦では2018年頃から話題になり、先行書も出ているが「レジリエンス」「チームマネジメント」「メンタルヘルス」文脈での切り口が多い。実際には一人の能力値、レジリエンス値を高めるだけでは、なかなか問題解決につながらないことも多く、チームで仕事をすることが多くなった昨今においては、アウトカムとしての「イノベーション」を求める傾向も強い。
チームメンバーがお互い思いやり、助け合うコンパッション文化の高いチームは以下の特徴が見られた。
●お互い助け合う経験をより多くし、チームメンバーは自分もケアをしていた。
●不安・鬱傾向が減り、心身がより健康になり、人生の充実感も増していた。
チームや組織の力が試されるのは逆境になった時だが、逆境を乗り越え、結果を出すチームや組織は何が、その要因になっているかと言えば、「人の力」であると感じるケースが多い。
本書は個人やチームとしての強さ、回復力、向上心をどう高めていくかについての方法論がわかる一冊となる。
【目次】
第1章:イノベーションを生み出す難しさ
第2章:セルフ・コンパッションがイノベーションに効く理由
第3章:コンパッションはイノベーションにどう効果的なのか
第4章:コンパッションを高める具体的な方法
【著者紹介】
伊達洋駆 : 株式会社ビジネスリサーチラボ代表取締役。神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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