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コートサーフェス研究

伊達公子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784491045467
ISBN 10 : 4491045461
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
Series
:

Content Description

次の錦織圭、大坂なおみを育てていくために――
女子テニス界のレジェンドが危惧するコートサーフェス問題!
私が望むことは、日本の環境で育ったプレーヤーの中から世界トップレベルで活躍する選手が出てくること。そのためにはテクニックを教えるだけではなく、サーフェスの環境整備にエネルギーを注ぐことができる、テニス愛に溢れている人たちの力が必要になります。(――はじめにより)

本書は、日本人初の世界ランキングトップ10入り(最高ランク4位)、日本人21年ぶりのグランドスラムシングルスベスト4など、テニス界に数々の記録を打ち立てた伊達公子氏が、テニスコートのサーフェスについて調査・研究をまとめた一冊です。

●テニスコートのサーフェスとは?
テニスコートのサーフェスは大きく分けて、天然芝コート、クレーコート、ハードコート、人工芝コートがあります。全英オープン(ウィンブルドン)は天然芝コート、全仏オープンはレッドクレー、全米オープンと全豪オープンはハードコートで行われます。日本では砂入り人工芝コートが主流で国内でも約半数を占めており、また国内大会も半数近く砂入り人工芝コートで行われます。

●伊達氏自らアンケートを実施して統計
26歳の若さで一度プロ生活を引退をするものの、2008年に12年のブランクを経て競技テニス界に復帰した伊達氏。その復帰戦の舞台となった会場が、砂入り人工芝のコートでした。この頃からずっと違和感があったという伊達氏は、テニスコートのサーフェスについて調査・研究するのです。サーフェスの影響や問題点を指摘し、国内のトッププレーヤーやコーチ、テニスクラブ経営者らに大掛かりなアンケート調査を実施。その調査結果をグラフ化したうえで、世界と日本の環境の違いについて問題提起をしています。

●調査から見えてきたことは?
世界は育成年代から四大大会で使用される天然芝、クレーコート、ハードコートで戦うときの注意点、戦略、ポジショニングの取り方、ショットの変化などを考えて対策を立て、練習を重ねるのです。一方、日本は育成・強化期であっても砂入り人工芝コートでのプレーが多く、世界的トッププレーヤーを輩出しにくい環境であることは明らかでした。第二の錦織圭、大坂なおみ、つまりテニストッププレーヤーを日本で育てるためには、どういった環境が必要かを考えさせられる本となっております。

目次

Chapter1 調査の目的
 Section1 研究を始めた理由
 Section2 サーフェスの歴史と現状
 Section3 日本のテニス事情
 Section4 WTA(女子テニス協会)ツアーの仕
組み
 Section5 トッププレーヤーから見た「砂入り
人工芝」
 Section6 ジュニア育成における「砂入り人工
芝」の問題点
 Section7 グランドスラム開催国のテニス事情
 Section8 研究の意義と目的
Chapter2 調査の方法
 Section1 調査方法と対象
 Section2 調査内容と分析方法など
Chapter3 調査の結果
 Section1 世界的トッププレーヤー
 Section2 国内プレーヤー
 Section3 世界トップツアーコーチ
 Section4 国内コーチ
 Section5 国内テニス施設
 Section6 ヒアリング調査の結果(ハードコー
トへの転換例)
Chapter4 調査から見えてきたこと
 Section1 日本テニス界の課題
 Section2 ハードコート化
Chapter5 調査のまとめ
 Section1 総合考察
 Section2 結論

【著者紹介】
伊達公子 : 1970年9月28日、京都府生まれ。6歳からテニスを始める。兵庫県の園田学園高校3年時のインターハイでシングルス・ダブルス・団体の3冠を達成。1989年、高校卒業と同時にプロテニスプレーヤーに転向した。1990年、全豪でグランドスラム初のベスト16入り。1993年には全米オープンベスト8に進出。1994年のNSWオープン(シドニー)では海外ツアー初優勝後、日本人選手として初めてWTAランキングトップ10入り(9位)を果たす。1996年11月、WTAランキング8位のまま引退した。2008年4月プロテニスプレーヤーとして「新たなる挑戦」を宣言し、37歳で11年半ぶりの現役に復帰。2017年9月12日のジャパンウイメンズオープンを最後に2度目の引退をした。その後、2018年に早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学し、1年間の修士課程を修了。テニス解説やジュニア育成、テニスコート&スポーツスタジオやベーカリーストアのプロデュースなど、多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • COLD SWEAT

    情熱は理解する。でも、研究というには、本人談にもあるように、客観的データが不足している。

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