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読む技法 詩から法律まで、論理的に正しく理解する 中公新書

伊藤氏貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121028839
ISBN 10 : 412102883X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あふれる情報の中で時間に追われ、なおかつプレゼン能力が重視される昨今、「読む」という行為がおろそかになってはいないか。本来、書き手の意図を正しく汲み取れて、初めて議論や思索は成り立つ。本書は解釈学、構造主義、ナラトロジーなど、多様な「読む技法」を紹介。詩、小説から評論、法律まで幅広いテクストを題材に、技法を応用してあえてじっくりと読み解く。より深い読解力を身につけるための実践的な入門書。

目次 : 序章 「読解力の教室」開講の目的と意義/ 第一講 自己解体としての読書〈地平の融合〉―村上陽一郎「自己の解体と変革」を読む/ 第二講 論理は書き手の意図を探るために〈法的解釈〉―日本国憲法を読む/ 第三講 読みの可能性を広げる〈精読・注釈〉―岡倉天心『茶の本』を読む/ 第四講 同じテーマや同じ書き手を比較する〈テクストの横断〉―佐藤春夫「愚者の死」と与謝野鉄幹「誠之助の死」を読む/ 第五講 作者や歴史を超える思想〈構造主義〉―芥川龍之介「蜜柑」と梶井基次郎「檸檬」を読む/ 第六講 語っている/聴いているのは誰?〈ナラトロジー〉―芥川龍之介「薮の中」を読む/ 第七講 味読のための堂々めぐり〈解釈学的循環〉―神吉拓郎「ブラックバス」を読む/ 最終講 声なき声に耳を澄ます―宇野邦一『反歴史論』を読む

【著者紹介】
伊藤氏貴 : 1968年千葉県生まれ。麻布中学校・高等学校卒業後、早稲田大学第一文学部を経て日本大学大学院藝術学研究科修了。博士(藝術学)。明治大学文学部教授。2002年に「他者の在処」で群像新人文学賞(評論部門)受賞。「高校生直木賞」実行委員会代表、教育出版『精選国語総合』『精選現代文』代表編集者を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Rick‘s cafe

    言語活動が殊更に重視される中、インプットの基本となる「読み」を正確に、丁寧にこなせているのだろうか。教育課程において論理、文学、実用などと論理性も欠いた分類がなされているが、凡そどんなテクストもきちんとした論理で以て読み解かねばならない。ただ書かれていることを書かれている通りに読むだけではなく、著者の意図をも的確に捉えることを目的とするのであれば、様々な技術を駆使する必要がある。構造主義、間テクスト性、ナラトロジー、伝記的解釈、そして何度も読み返していく精読。それらを経て初めて自己解体と自己形成に通ずる。

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