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定本 黒部の山賊 ヤマケイ文庫

伊藤正一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784635048651
ISBN 10 : 4635048659
Format
Books
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

終戦直後、北アルプス最奥の地、黒部周辺を根城にして跋扈する「山賊たち」がいたという。そんな混乱期、著者の伊藤正一は三俣蓮華小屋の権利を譲り受け、山小屋経営に乗り出そうとしていた矢先、「山賊たち」と出会う。彼らとのスリリングな出会いにはじまり、彼らの協力を得て山小屋を再建。そうした「山賊たち」との奇妙な生活や山のバケモノたちの話など、まだ未開の黒部にまつわる逸話が満載された不思議な魅力が綴られる。

目次 : 第1章 山賊たちとの出会い/ 第2章 山賊との奇妙な生活/ 第3章 埋蔵金に憑かれた男たち―別派の山賊/ 第4章 山のバケモノたち/ 第5章 山の遭難事件と登山者/ 第6章 山小屋生活あれこれ/ 第7章 その後の山賊たち/ 補遺 遭難者のお礼参り―いちばん不思議だった話

【著者紹介】
伊藤正一 : 大正12(1923)年、長野県松本市生まれ。8歳のとき、木曾御嶽に登って以来、北アルプスをくまなく歩く。昭和21(1946)年、三俣蓮華小屋(現在の三俣山荘)、水晶小屋を譲り受け、「山賊たち」の協力を得て、湯俣山荘、雲ノ平山荘を次々と建設する。昭和31(1956)年には、北アルプス最後の楽園「雲ノ平」への最短ルート、伊藤新道(現在、一般登山道としては使われていない)を独力で完成させた。日本勤労者山岳連盟創設者として、大衆登山発展のため、熱意を注いできた。平成28(2016)年6月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    楽園は一転して地獄となる。黒部渓谷特有の恐怖。当時の山男は山賊と呼ばれるほど頑丈で、空を飛ぶように駆け抜けた。麓では恐れられており、作者であり写真家の伊藤正一が山小屋で初対面した夜のリアルな手記は忘れられない。黒四ダムができる前から北アルプス三俣蓮華を軸とした黒部の実話である。本書に記された怪奇はすべて真実だろう。隠された秘宝、狸の逸話、失われた多くの命、聴こえるはずのない声、本来人間がいるはずのない地で常識は通用しない。足跡が消えたとして、時代は過ぎゆくとして、黒部は山賊を、山賊は黒部を忘れないだろう。

  • ちょろこ

    黒部の山賊と共に過ごした著書の時間を綴った一冊。"山賊"という言葉、未知なる世界に好奇心を刺激され黒部の山奥へ。"山賊"とはつまり、山と共に生きる人ということなんだと強く実感した。数々の猟(これは読みながうちの🐰の視線が痛かった)、数々の不思議話、山の生活で自然と身についた数々も興味深い。まさに山で命を燃やしているからこそ、山と一体化しているからこそ、の数々なんだろうな。山=ヤッホー、これは肝に銘じたい。一番最後の一番不思議だった話、こういうのはすごく好み。あっても不思議じゃない。まさに浄化だなぁ。

  • chiru

    終戦直後の日本に実在した山賊たちのルポルタージュ。まず、山の風速70mに驚愕😲 ハリケーン、サイクロンを上回る破壊力の中で生き残るなんて奇跡。それから食べ物をめぐる殺人が多すぎる!! その他、挨拶する義理堅い幽霊や、紳士のようにスマートな山賊など、エキセントリックな人物がたくさん登場。殺るか殺られるか…という緊張感の渦中にいても『人格者ではない山賊たちが好きだった』という著者の広い心に胸を打たれる。ハートフルでユニークな山賊たちに会いたくなる本。カメラを向けるとポーズをとる犬が可愛い🐕💕 ★4

  • kinkin

    この本で言う山賊は旅人を脅かして金品取り上げるとは意味が違う。北アルプスなどの険しいう山を縦横無尽に駆ける男たちのことだ。山のぼりは高所恐怖症でとてもできないが先般読んだ「黒部の山人」とどうように面白い本だ。山中で起きる奇怪な出来事や逸話なども楽しい。黒部のダムが完成できたのも彼らの仕事の成果であると聞いたことがある。ヤマケイ文庫、表紙の絵もとてもいい、好きだ。

  • ジュール リブレ

    黒部・三俣山荘の主人、伊藤さんと、山に実在した山賊の物語。どこまでが創作でどこまでが実話なんだかよく分からなくなってくる。河童の足跡を見つけたり、声を聞いて出てみても誰も居なかったり。嬉々として熊を追いカモシカを狙う山賊たちの世界は、やはり人知を越えている。

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