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ISBN 10 : 489992058X
Content Description
雪が降りしきる昭和11年2月26日―「昭和維新・尊皇斬奸」を旗印に憂国の青年将校たちが蹶起した二・二六事件。その事件において、「終始一貫青年将校の味方であり、節を変へなかつたただ一人の人物」こそが斎藤瀏であった。純粋な青年将校が集まってきたのは、思想でもない、国防理論でもない、さらに言えば愛国精神の温度でもない。ひとえに斎藤瀏の人間のもつ空気ではないだろうか。逆賊と呼ぶもよし―歌人将軍・斎藤瀏の、もう一つの昭和維新史を辿る。
目次 : 「焦慮幾度か、思へば老齢七十余」―二・二六事件と斎藤瀏/ 宏遠なる志操/ 指揮官へのきざはし/ 日本の晩鐘が聞こえる/ 事件前夜へ/ 斎藤瀏と青年将校/ 運命の四日間/ 獄中の歌/ 斎藤瀏の人間觀察/ 歌人・斎藤瀏/ 短歌鑑賞の技術/ 斎藤史のかがやき/ 敬神尊皇とルサンチマン/ 瀏と史の晩年
【著者紹介】
伊藤悠可 : 昭和26年(1951)兵庫県生まれ。法政大学経済学部経済学科卒業。政府広報紙、英字誌の編集記者を経て、コンピュータ関連出版社でビジネス書籍、一般書籍の編集を担当。全国紙PR紙面の編集制作に携わってのち、フリーで執筆活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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