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移動と階級 講談社現代新書

伊藤将人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065397343
ISBN 10 : 4065397340
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。

日本人は移動しなくなったのか?
人生は移動距離で決まるのか?
なぜ「移動格差」が生まれているのか?

通勤・通学、買い物、旅行、引っ越し、観光、移民・難民、気候危機‥‥
日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる〈分断・格差・不平等〉
独自調査データと豊富な研究蓄積から「移動階級社会」の実態に迫る!

【本書のおもな内容】
●「移動は成功をもたらす」は本当なのか?
●半数弱は「自由に移動できない人間」だと思っている
●5人に1人は移動の自由さに満足していない
●3人に1人が他人の移動を「羨ましい」と思っている
●移動は「無駄な時間」なのか?
●移動は誰のものか?――ジェンダー不平等という問題
●格差解消に向けた「5つの方策」とは?‥‥ほか

【目次】
第1章 移動とは何か?
第2章 知られざる「移動格差」の実態
第3章 移動をめぐる「7つの論点」
第4章 格差解消に向けた「5つの方策」
「移動」をもっと考えるためのブックリスト

【著者紹介】
伊藤将人 : 1996年生まれ。長野県出身。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員・講師。2019年長野大学環境ツーリズム学部卒業、2024年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。戦後日本における地方移住政策史の研究で博士号を取得(社会学、一橋大学)。立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員、武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所客員研究員、NTT東日本地域循環型ミライ研究所客員研究員。地方移住や関係人口、観光など地域を超える人の移動に関する研究や、持続可能なまちづくりのための研究・実践に長年携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    民主主義国家では自由に移動する権利が保証されているが、現実には収入や居住地域、ジェンダーに年齢などの要因で移動格差が生じている。これが各人の経済、教育、体験格差に直結し、自由に移動できるエリートと移動が困難なその他という階層化を促す要因となった事実をデータから実証する。これに戦争や異常気象、貧困による難民も加えれば移動量は膨大になり、全てを受け入れるのは無理だ。そんな現実を肌で感じるからこそ、世界は著者が提唱する金も時間もかかるリベラルな対応策よりも、単純な排外主義を打ち出すトランプや極右に流れるのでは。

  • ehirano1

    「移動」というものを社会学的視点で眺めて考えてみると、まあいろいろな事柄と関係があるわあるわで、最終的には「格差」に直結しているという深刻な問題を白日の下に晒すことに成功したようです。

  • ねこ

    ちょっと興味が惹かれるタイトルで読んでみた。移動資本なる聞き慣れない言葉があった。「過去の移動経験の蓄積」…まー、旅慣れるって事ね。日本の1/3の人は移動の不自由を抱えている。高齢の家族が居たりペットが居たり膝や腰が痛かったり貧困であったり…割合多いなと感じた。そして、「行きたい場所にいつでも行けますか?」また「自分の移動を自分で決めて実行できますか?」の問いに「できる」と答えた人もそれは意外に不安定な当たり前であることを知ってほしいとありました。そうだなぁ。できるうちに行きたい所に行こうと思い知りました

  • 万葉語り

    人生は移動距離で決まるのか?の帯が印象的でした。自分自身は最寄駅から徒歩30分の地方在住者で、車社会にどっぷりはまっている。思い立ったら県外への移動も自由で、障碍者も身内にいない。しかし上を見れば、年に何度も海外に出かけているセレブもいて、そういう人たちの経験値には勝てないだろうなと思う。総じてそういう話だった。2025-42

  • よっち

    この世界には「移動できる人」と「移動できない人」がいる。日常生活から地球規模の大問題まで、移動から見えてくる移動階級社会の実態に迫る1冊。人だけでなく、モノ・情報・お金・文化も移動する中でも、「移動格差」があるのではないか、お金が移動に影響を与えているのではないかという観点から様々な考察をしていく内容で、過去の移動経験の蓄積や移動したい時に移動できるかどうか、旅行を巡る移動の自由さ、男女や地域ごとの転居経験やその可能性にも格差があって、コロナ禍はどのような効果をもたらしたのかなどいろいろ興味深かったです。

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