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ガリレオ 中公新書

伊藤和行

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121022394
ISBN 10 : 4121022394
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

一六〇九年末、ガリレオ・ガリレイは望遠鏡を空に向け、天体観測を始めた。優れた望遠鏡製作者でもあった彼は、月のクレーター、木星の衛星、金星の満ち欠けなどを次々と発見。天文学、ひいては宇宙論に革命をもたらした。本書は著作、草稿、書簡などの史料をもとに、ガリレオの「もっとも輝いた日々」をいきいきと描きだす。天体観測の成果や他の学者との論争を通して、ガリレオが見た宇宙を追体験しよう。

目次 : 第1章 望遠鏡と天体観測/ 第2章 『星界の報告』/ 第3章 太陽中心説へ/ 第4章 『太陽黒点論』/ 第5章 新しい自然研究へ/ 終章 宮廷科学者ガリレオ

【著者紹介】
伊藤和行 : 1957(昭和32)年、北海道生まれ。北海道大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科修了。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授。専攻は科学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ジュンジュン

    新書にしては珍しいピンポイントな内容。望遠鏡で天体観測を始めてから(1609年末)、太陽の黒点観測を発表するまで(1613年)の数年間を描く。面白い試みで実際面白いが、物足りなさも少々。栄光(数々の発見)と悲劇(後の宗教裁判)、二つあわせてガリレオガリレイかなと思うので、彼を知るのに適当とは言えない。もっとも、その分濃密な内容。

  • yasu7777

    ★★★☆☆ 練馬3067-400

  • AR読書記録

    ガリレオといえば「それでも地球は...」の印象が強くて、そういえば“彼の人生の中でももっとも輝いた時期”のことはほとんど記憶になかった。だからこうして、宗教裁判から遡るようなかたちでなく、順をおってその業績を知ることができたのは、とてもよかった。先取権とか、アナグラムとか、出版印刷事情とか、当時どんな社会の状況だったかが想像されるような情報もいろいろ入っていて、おもしろい。ところで159ページ後ろから6行目は誤植だろうな。内容に影響はないですけれども。

  • Francis

    近代科学の父、ガリレオが自身が考案した望遠鏡を用いて月、太陽、木星を観測し、その観測結果に基づいて、従来のアリストテレスの見解にもとづく宇宙論を刷新し、新しい科学を樹立していく過程を描く。分かりやすく、とても面白い。そしていつも思うのだけれど、科学史は本当に面白い。

  • jyotis

    アリストテレス的世界観では完全な天体であり、きれいな球体だとされていた月に凹凸があることを、地球とのアナロジーで理解しようとしていた。木星の衛星の発見は、ガリレオが当時屈指の倍率の高い望遠鏡を持っていたからこそ。太陽黒点の研究も同様で、太陽表面の像を紙面に投影する技術を考案したことがものを言った。どのような実験・観測機器を持っているかによって、どこまで科学が到達できるかが決まってくることは、現代と同じであり、その意味で彼は最初の「科学者」だった。

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