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ISBN 10 : 4790717968
Content Description
男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ
「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。
【「0 社会学とジェンダー論の視点」より】
ジェンダーの縛りは、私たちをなかなか自由にしてくれない。なぜ、ジェンダーからの解放は難しいのだろうか。それは、人間社会は、それぞれの領域で「さまざまな要素が一定の関係のもとで配置された、恒常性をもったしくみ」(社会科学ではこうしたしくみを「構造」と呼ぶ)をもっているからだ。ジェンダーについても、それぞれの社会に固有なジェンダー構造、つまり「男はこうすべきだ」とか「女の役割はこうあるべきだ」といったしくみが存在している。
もちろん、このジェンダー構造の多くは人間がつくりだしたものだ。逆にいえば、問題があれば意図的に変革することができるということだ。とはいっても、なかなかこの構造を変えることは難しい。なぜなら、この構造は「当たり前のこと」、まるで「自然」なことのようにあらわれるため、多くの人にとって「問題あり」とは気づかれないまま維持されているからだ。
(中略)
これまでのジェンダー構造によって規定されてきた社会は、しばしば人間を二色刷りで把握しようとしてきた。つまり、男性と女性の二分法である。ジェンダー平等を目指す動きは、これを単色の社会にしようというのではない。むしろ、二色刷りから多色刷りへと転換していくことが求められているのだ。
【著者紹介】
伊藤公雄 : 大阪大学・京都大学名誉教授 文化社会学、ジェンダー論
牟田和恵 : 大阪大学名誉教授 家族社会学、ジェンダー論
丸山里美 : 京都大学大学院文学研究科准教授 貧困研究、ジェンダー論、福祉社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Rui
読了日:2025/03/20
Go Extreme
読了日:2025/02/07
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