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ジェンダーで学ぶ社会学 第4版

伊藤公雄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784790717966
ISBN 10 : 4790717968
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

男性/女性の二分法を超え、多様性を認めあう社会へ

「育つ」「シューカツする」「ケアする」といった身近なできごとをジェンダーの視点からとらえ、「当たり前」を問いなおす。四半世紀にわたって読み継がれる好評ロングセラーの改訂版。


【「0 社会学とジェンダー論の視点」より】
 ジェンダーの縛りは、私たちをなかなか自由にしてくれない。なぜ、ジェンダーからの解放は難しいのだろうか。それは、人間社会は、それぞれの領域で「さまざまな要素が一定の関係のもとで配置された、恒常性をもったしくみ」(社会科学ではこうしたしくみを「構造」と呼ぶ)をもっているからだ。ジェンダーについても、それぞれの社会に固有なジェンダー構造、つまり「男はこうすべきだ」とか「女の役割はこうあるべきだ」といったしくみが存在している。
 もちろん、このジェンダー構造の多くは人間がつくりだしたものだ。逆にいえば、問題があれば意図的に変革することができるということだ。とはいっても、なかなかこの構造を変えることは難しい。なぜなら、この構造は「当たり前のこと」、まるで「自然」なことのようにあらわれるため、多くの人にとって「問題あり」とは気づかれないまま維持されているからだ。
(中略)
これまでのジェンダー構造によって規定されてきた社会は、しばしば人間を二色刷りで把握しようとしてきた。つまり、男性と女性の二分法である。ジェンダー平等を目指す動きは、これを単色の社会にしようというのではない。むしろ、二色刷りから多色刷りへと転換していくことが求められているのだ。

【著者紹介】
伊藤公雄 : 大阪大学・京都大学名誉教授 文化社会学、ジェンダー論

牟田和恵 : 大阪大学名誉教授 家族社会学、ジェンダー論

丸山里美 : 京都大学大学院文学研究科准教授 貧困研究、ジェンダー論、福祉社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Rui

    今年1月に出た最新の版。 保育・教育分野から恋愛、雇用や貧困、国際問題と、身近な例から様々なジャンルに言及するので、タイトルから想像するよりずっと読みやすかった。 特に後半では、資本主義経済の発展とともに定着した「性別役割分業」が人々の生活のあらゆる場面で支障を来たし始めていることが読み取れる。一方で序章を読めば、それが絶対悪ではなく、社会の円滑な発展のために機能してきた、少し前までは「合理的」な仕組みだったこともわかる。 特に13章以降の、戦争、移民、ケアの社会における位置付けの変革が印象的だった。

  • Go Extreme

    ジェンダー: ジェンダーー社会・文化的に形成される概念 社会的期待や役割→個人のアイデンティティに影響 性別不平等: 現状ー教育、職場、家庭、政治などで依然として不平等が存在 データと事例ー給与格差やリーダー職の男女比の偏り 女性の権利とエンパワーメント: 歴史的背景ー20世紀の女性運動の進展 エンパワーメント:教育やリーダーシップスキルの重要性 性的指向と性のアイデンティティ: 多様性の理解ーLGBTQ+の視点・支援の必要性 社会的影響ー性的マイノリティへの差別や偏見の解消 包括的社会の実現を目指す

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