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アワヨンべは大丈夫

伊藤亜和

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794974525
ISBN 10 : 4794974523
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan

Content Description

愛し愛されながらも寄る辺ない
そんな彼女が紡ぐいとしい言葉たち
──帯文・山田詠美

日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、noteのエッセイ、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。

「まだ何の荷造りもできていないこの部屋から、私はきっと少しずつ荷物を運び出し、さりげなくいなくなっていくのだろう。それは他でもなく、私にまだ「さようなら」と言う勇気がないからだ。誰のためでもなく、私は家族と離れることが寂しいのだ。それでも私はこの家から出ていく。誰のためでもなく、私自身のため、いつか新しい家族を作るために、ひとりで生きてみたいのだ」(本文より)

【著者紹介】
伊藤亜和 : 1996年横浜市生まれ。文筆家。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Karl Heintz Schneider

    イラスト勝ちな表紙絵とキャッチーなタイトルからてっきり小説だと思って手に取ったこの本。なんとエッセイだった、主に家族のことが書かれている。セネガル人の父親、日本人の母親、父親似の弟。著者は日本生まれの日本育ち、日本語しかしゃべれない。なのに準褐色の肌と縮毛のため幼少時よりガイジン扱いされる。家族のことは愛してる、でもこのままじゃいけない。自分を変えるために独り立ちした日々が綴られている。語学オタクの私はまず「アワヨンベ」に引っかかった。これは著者の名前「亜和」からきている。「あわちゃん」的なこと?

  • seacalf

    読友さんが手放しで褒めていたので気になった。なるほど、連勤疲れの眠気を吹っ飛ばす面白さ。「音楽がなくても、言葉にはリズムがあって、色があって、メロディがあると感じる」に激しく同意。唯一無二な煌めきを感じる文章がたっぷり。彼女の個性溢れる文章に魅了されつつ、ここまで赤裸々にそして的確に自分らしさを表現出来る羨ましさも感じた。ハーフの女の子を徒に傷つける狭量な日本の子供達に眉をひそめる。子供は残酷な生き物だけど、どうしたら寛容性を持てるのかなあ。ともあれ、自分ではたどり着けない本の出会いがまた出来たので感謝。

  • 阿部義彦

    晶文社らしい、美しい装丁、カバーがエンボス加工でなんと帯もエンボス!又表紙のイラストも、良くて帯の推薦文が山田詠美ネキ。思わず見つけた次の日に購入。装丁家は名久井直子さん!やりますねー。著者に関しては全然知りませんでした。国際結婚をした子女で父はセネガル人、母は山田詠美を愛する文学女性で、アワと言う名前はセネガルではありふれた名前だそう。両親とも浮世離れした強烈な個性。父が怒ると警察沙汰にも。モデルをしながら文章修行中。しまおまほさんのエッセイと同じ匂いを感じました。弟と腹違いの姉も登場。見守りたいです。

  • ズー

    めちゃくちゃ面白かった!なんて魅力的な人…伊藤亜和さん…。おとなしいかと思いきやキレやすく、つかみどころのない性格。感受性豊かでHSPかと思いきや自閉症?と診断されたり。とりまく環境、難しい家族。想像以上に激しく波瀾万丈。それぞれのエピソードがぶっ飛んでいて、悲しくても辛くても、何も隠さずカラッと事実を楽しく伝えてくれる。読んでいくと、結局やはり父の良さも出てくる…。リズムの読めない激しさが癖になる。ここでこうきたか!こうくるか!みたいな。どんどん文章書いて欲しい。そして幸せになって欲しい!

  • 蝶子

    エッセイ。前作(デビュー作)のエッセイがなぜかメディアワークスから出ててなんで?と思って読んではまったので二作目も購入。大変な人生だな…。デビュー作より家族の話(特にハーフなせいでいろいろ苦労したこと)やメンタルクリニックの話が増えた分重く感じるけど、それでも生きていかないといけないんだよな…。かといって過度に悲観的になりすぎることもなく、説教臭さや大変さの押し付けもないので、読みやすさは変わらず。読んでよかった。エッセイは小説より更に他人の人生に踏み込んでる気がしてダイレクトに勉強になる。

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