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真実の原敬 維新を超えた宰相 講談社現代新書

伊藤之雄

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065206218
ISBN 10 : 4065206219
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本人が知らなすぎる、近代最高の政治リーダーの生涯と実力!明治新政府への恨みを克服し、一貫して「公利」を追求。陸奥宗光、伊藤博文ら維新世代の精神を受け継ぐ。アメリカ中心の世界秩序をいち早く予測し、外交関係を再編。交通網の整備、産業振興で列島改革を実行。山県有朋らライバルを抑えて、軍部・宮中をたくみに統制。新聞記者、外交官、実業家…。多彩な経験が判断力を培った!

目次 : 序章 原敬をめぐる百年の誤解/ 第1章 「朝敵少年」の維新―母・友・師の人生観/ 第2章 天津で、パリで、漢城で―外交官の日清戦争/ 第3章 部数倍増の手腕―大阪毎日新聞を経営/ 第4章 選挙は国家の公事である―政友会のリーダーへ/ 第5章 「アメリカの世紀」を予見―西園寺内閣の実権者/ 第6章 「一山百文」の公共性―山県有朋との確執/ 第7章 平民宰相誕生―世界大戦後のヴィジョン/ 第8章 「宝積」の理想―暗殺が奪ったもの

【著者紹介】
伊藤之雄 : 1952年、福井県生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。京都大学大学院法学研究科教授を経て、京都大学名誉教授。主な著書に『昭和天皇伝』(文藝春秋、司馬遼太郎賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    一国の宰相たる政治家に求められる資質とは、政党や政府、軍部や世論、諸外国など多くの利害関係者の要求を受けながら長期的見通しに立った最大限の国益を実現する力とするならば、原敬は日本史上まれにみる有能な指導者だったと著者は主張する。確かに原が暗殺されなければ長期政権で改憲を含む改革を成し遂げた可能性は高いが、逆に優れたリーダーがほとんど出てこないという現実を照射している。不況やテロや感染症流行で民主主義やリベラルが機能不全を起こしている現代、やはり混迷の100年前に苦闘した原を通じて理想のトップ像を検証する。

  • 月をみるもの

    つねに考え続けている「大東亜戦争への Point of No Return がどこにあったのか?」問題。 「原が暗殺された時」というのは、かなり有力な答えとなりそう。彼がシベリア撤兵時に見せた手腕・方法論を、個人のものではなく法システムとして組み上げ、そして政友会を「世論」ではなく「輿論」を反映する政党として育てあげる時間があったなら、別の歴史があり得たはずだ。 今度東京駅に行く時には、暗殺現場に黙祷を捧げにいこう。

  • Francis

    一年間積読していたが、今年が原敬没後100年に当たるのでこれで良かったと思う。初の本格的な政党内閣を率いた原敬。これまで原敬さんについては利益誘導だとか、実は反動的な政治家だとかかなり印象的な評価に接することが多かった。今回それが一次史料を十分に読み込んでいなかったために生じた誤解であり、実際の原敬さんは洞察力のある優れた指導者であることが理解できた。著者の伊藤先生は巻末で原の暗殺により三つの可能性が失われたことを指摘されているがその通りだと思う。戦前は民主主義を担う政治家がテロルに倒れた時代でもあった。

  • スプリント

    平民宰相と呼ばれた原敬。 その業績は賛否がありますが一時代を代表する人物であったことは異論はないと思います。 今の時代の総理大臣は数十年後に語られることはないだろうな・・。

  • 金目

    盛岡の原敬記念館で購入。普通選挙への反対など、原敬の政策に対する批判について、日記を読み解くことで真意を明らかにしようという試みもあることが、書名からうかがえる。新聞記者、外交官、実業家などの経験を持ち、海外情勢を的確につかみ、感情的な世論に流されることなく、対立する相手とも真剣に議論し、公の利のために冷徹な判断を下すことができる原敬。こんなリーダーが今いたら!と言いたくなることもうなずける。知れば知るほど、平民宰相という呼称に違和感が湧く。間違いではないけど、それは人となりの本質ではないよね

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