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ハンセン病を生きて きみたちに伝えたいこと

伊波敏男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784005005741
ISBN 10 : 4005005748
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2007
Japan

Content Description

14歳で発病、学びたい一心で療養所を逃走、根強く残る偏見や差別に揺さぶられた日々。ハンセン病回復者として著者が自らの体験を通してハンセン病問題とは何か、どう生きるかをともに考える1冊。

【著者紹介】
伊波敏男 : 1943年、沖縄県生まれ。作家。一四歳からハンセン病療養所での治療を経て全快。その後、東京の中央労働学院で学び、社会福祉法人東京コロニーに入所。93年より約三年間、東京コロニーおよび社団法人ゼンコロ常務理事を務める。97年、自らの半生の記『花に逢はん』で沖縄タイムス出版文化賞を受賞。2004年より、信州沖縄塾を主宰し、塾長となる。以後、沖縄の近現代史を基礎から学ぶ特別講座を開講している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 美登利

    ジュニア向けに書かれたものですが、大人にもハンセン病の歴史から、虐げられてきた患者、回復者たちの苦悩、らい予防法、隔離されていた療養所での実体が詳しく分かる良書だと思います。私にとってハンセン病は聞いたことがあってもドリアン助川さんの「あん」を読むまではニュースでホテル宿泊拒否事件や裁判でやっと賠償請求訴訟が勝訴したんだと言うくらいの微かな認識でした。今でも何も知らないのに差別的な風潮は残る現実もあるのです。子供たちの無垢な意見交換が読んでいて素晴らしく自分に何が出来るのだろうという課題がわいてきます。

  • matfalcon

    らい病予防法ができた年と消えた年を知っているか?「国の金で生かしてもらっている」と、不当に隔離された人間のマウントを取りにいけるか?失恋する自由も、リストラされる自由も、野垂れ死にする自由もなかった彼(女)を想像できるか?

  • aika

    ハンセン病の患者さんに対して向けられた差別や偏見にまみれた数々の誹謗中傷の手紙の数々に、腸が煮えくり返る思いでした。社会から疎外され苦悩し続け、ようやくその尊厳が認められようとしている人々に対して、人はこんなにも残酷で惨い仕打ちができるのか。本当に憎悪が芽生えました。でも、そうした差別や偏見が生まれるのは人々の無知や無関心からです。これまでハンセン病のことを知らなかった私も、そうした差別に無意識の中で潜在的に加担していたのだ…。友達にハンセン病のことを話してみました。ここからはじめていきたいと思います。

  • メイロング

    おもしろいけれど、出会うタイミングがとても重要な本。2000年以上続く人権問題で、ハンセン病資料館でさえその一端に触れることしかできない。その一ページ、国家賠償請求訴訟や宿泊拒否事件をはじめ、長野県で起きた風についてズームアップされて示されているのがいいですね。この本が出て13年たったけど、まだ「ハンセン病は過去の話」と言えない話が新たに出てくるのがこわい。

  • ポルターガイスト

    ハンセン病についての理解を得るために買った。勉強にはなったが,買ったことを後悔した。岩波ジュニア新書はこれだから苦手だ。筆者の苦難に満ちた生涯のことを考えればその主観や感情が前面に出て当然だが,あまりにも「道徳的」で「人権の匂いがする」筆致はどうしても受けつけない。これは編集の責任と思う。誤解のないように書くがおれはハンセン病患者への差別には全く反対するしおれ自身が別のカテゴリで言えば差別の対象になるような社会的少数派だ。だからこそ→

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