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韓国 現地からの報告 ちくま新書

伊東順子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480073020
ISBN 10 : 4480073027
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

セウォル号事件、朴槿恵退陣を求める巨大デモ、悪化する日韓関係、文在寅政権下の分断…そのとき、韓国では何が起こっていたのか?人びとは何を思い、考えていたのか?二〇一四〜二〇年はじめまでに起こった出来事のほか、過度の競争を強いる教育制度、軍隊生活や不動産階級社会の実際、日韓をつなぐ人や物など、さまざまな物事を現地から報告する。メディアにはあらわれない韓国の人々の本音、日々のつぶやきを聞き取り、思考するための一冊。

目次 : 第1章 不信―セウォル号事件2014〜15(船長や船員は何故さっさと逃げたのか/ 「まさに韓国的」なのか、「日本も同じ」なのか ほか)/ 第2章 政変―政治参加する人びと2016〜17(朴大統領への巨大な怒り、しかし謎は残る/ 朴疑惑、メディアは前から知っていた? ほか)/ 第3章 歓喜から混乱へ―文政権のジレンマ2018〜20(前政権を清算する新政権―「日韓慰安婦合意」の誠実な履行のために/ なんと検察から!韓国の#Me Too―緊張する政界財界マスコミ業界 ほか)/ 第4章 韓国の教育現場から―日韓どちらが生きづらい?(韓国の学校で学ぶ、日本人の子供たち/ 教科書の中の「慰安婦問題」 ほか)/ 第5章 旅、友だち、それぞれの日韓(松山ではヘイトスピーチがありますか?―ある「親日派」の息子/ 韓流観光の教訓―「寒流」とキーセン観光 ほか)

【著者紹介】
伊東順子 : 編集・翻訳業。愛知県生まれ。1990年に訪韓。翻訳・編集プロダクション運営。2017年に「韓国を語らい・味わい・楽しむ雑誌『中くらいの友だち―韓くに手帖』」(皓星社)を創刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • HANA

    セウォル号事件から文在寅政権まで、おおよそ六年間の韓国の動きを現地の立場から追ったもの。あと教育問題とエッセイ風の章が続いてまとめられている。そういえばロウソク集会とか徴用工とかホワイト国とか連日賑やかしい事もあったなあ。コロナで全部吹き飛んだ感があるけど。内容は現地ならではの記述もあるけど、その時々に発表された記事をまとめた物だから広く薄くの感からは逃れられない。あと著者がリベラル寄りなので、その分は気を付けて読む必要あり。韓国からの報道は、常にイデオロギーが表面化しやすいので難儀なものであるなあ。

  • kan

    2010年代後半の韓国の状況を現地に住む著者が報告し、web論座に連載されたもの。当時の報道を補足する解説が分かりやすい。体系的な構成ではないため少し物足りないが、近年の韓国の復習ができてよかった。教育面では、トップのSKYでもいわゆる推薦、随時募集が多数派とは驚きだ。竹島/独島への強い思いと温度も少し理解できた気がする。12年、当時の李明博大統領が竹島に上陸した直後に訪韓し、日本からの解放記念日に日本大使館前の集会に遭遇した。大雨の中裸足で集まる数百人の女性に衝撃を受けたが、その温度と背景が理解できた。

  • 崩紫サロメ

    翻訳者で韓国に住む2020年初頭までの肌で感じた韓国についてのエッセイ集。例えば著者は「韓国には言論の自由がない」という話を紹介する。しかし実際には、法的には保障されている。どういうことかというと、「空気を読む」ことが求められ、言いたいことが言えない状況がつくられている、という意味で、これは日本と似ていると思う。教育問題についても興味深い。韓国では従来筆記試験による過酷な受験戦争が有名であったが、近年、「随時募集」という推薦入試が7割以上を占め、富裕層に有利なものとなっているという。(→)

  • さとうしん

    セウォル号事件から映画『パラサイト』までの韓国あるいは日韓関係の時評を収める。韓国社会の問題点や日本人の目から見た違和感に触れつつも、韓国人の民主主義に対する思い入れ、真摯さが伝わってくる。韓国人が日本政府や日本の戦争犯罪に反発しつつも目の前の日本人を気遣う態度に触れたり、池上彰や武藤元駐韓大使の意見にツッコミを入れたりと、韓国社会・韓国人への最低限のリスペクトを持った上での論評になっているのがよい。(日本の韓国論に対して、こんな当然のことを特筆して褒めなければいけないのは悲しむべきことだが)

  • ケー

    最近韓国に興味が湧いてきた自分としてはここ5~6年の韓国事情をコンパクトに読むことができてとても充実。特に今年に入ってからの記事もあるのでタイムリー。『82年生まれ、キム・ジヨン』や『パラサイト 半地下の家族』を取り上げたものもあり、かなり鮮度高く読めました。そして何より、いわゆる「学者」の人が描いたものではなく、一介の翻訳者の方が書いた本だからこそ、韓国の市井の人々のリアルな声が反映されていると感じました。

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