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ミルトン・フリードマンの日本経済論 Php新書

伊東敏夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569843933
ISBN 10 : 456984393X
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ノーベル経済学賞を受賞し、20世紀後半から21世紀初めにかけて世界に燦然たる輝きを放ったアメリカの経済学者ミルトン・フリードマン(1912‐2006)。しかし、この「巨匠」がじつは繰り返し日本に関する分析と発言を行なってきたことを、どれほどの経済人が知っているだろうか。日本のバブル崩壊とデフレ不況を予見し、金融政策の誤りや貿易摩擦、構造問題を語った数々の言葉に、いまこそ私たちは耳を傾けるべきであろう。「私は日本の資本主義に誤りがあったとは思わない」。フリードマンの対日分析を、新鋭の経済学者が深く掘り起こした衝撃のデビュー作。

目次 : ミルトン・フリードマンの生涯/ フリードマンの貨幣理論/ フリードマンの日本経済論/ 日本の金融政策―固定相場制下の金融政策/ 狂乱物価から物価安定へ/ 日米貿易摩擦とフリードマン/ バブルの崩壊と金融政策/ 日本の構造問題へのフリードマンの見解/ 量的緩和のための闘い/ 実証主義者としてのフリードマンの一貫性/ フリードマンの遺産

【著者紹介】
柿埜真吾 : 1987年生まれ。2010年、学習院大学文学部哲学科卒業。12年、学習院大学大学院経済学研究科修士課程修了。13‐14年、立教大学兼任講師。現在、学習院大学大学院経済学研究科博士後期課程。主な論文に「バーリンの自由論」「戦間期英国の不況に関する論争史」などがある。『ミルトン・フリードマンの日本経済論』が初の著作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • てつのすけ

    経済学者ということは知っていたのだが、どのような理論を主張されていたのか知らなかった。というより、経済学は、後付けでどのようなことでも言えるものだと思っていた。しかし、本書を読み、経済も、理論立てて考えることができることを初めて知った。バブル崩壊後、フリードマンの理論を採用していれば、我が国の経済は回復していたのではなかろうか?

  • かつてフリードマンは、所得が基礎控除額を下回るときは負の所得税を払う(=補助金を受け取る)ことができるという「負の所得税制」を提唱した。これは現在の給付付き税額控除制度とほぼ同じで、米国や英国等多くの先進国で実施されているそうだ。そんなの初耳なんだけど、そのような制度なら生活保護よりずっと良いんじゃないだろうか。新自由主義を提唱したフリードマンは貨幣の流通量を拡大させることが経済の発展に繋がると主張したようなんだけど、MMTとどこが違うんだろう。もっといろいろ読まないと。頭が混乱してきた。

  • Y田

    フリードマンという人はこの本で初めて知った。金融政策と自由市場を重視する経済学者さんという認識でいいのかなと。金融政策と貨幣量に着目しての、戦後からの日本経済の解説が興味深かった。◉名目金利が下がっていても貨幣量が減るということもあるのか。てことは低金利でもデフレが続くのはあり得るのがわかる。◉インフレデフレを理解するのに貨幣的説明、非貨幣的説明という「違う立場」がある事を知ったが、これって理論ていうより「思想」みたいなもんなのかなと。だから緊縮増税派があれば逆にMMTとかがあったりする。そこに納得した。

  • 佐藤一臣

    金融緩和=公定歩合の引き下げだった昔、今は市中銀行の資産である莫大な国債を中央銀行が買う手法やマイナス金利といった手段が、フリードマンの実証研究の賜物だったというのがよくわかった。理由分析より、こうすればこうなったとの観察が重要なんだが、今の教育に観察教育は皆無だから政治家も官僚も観察力ないし、観察に割く時間もないんだろう。アベノミクスの金融緩和の効果はデフレの歯止めに絶大だったが、格差・貧困・福祉という弱い者の問題はまた別のやり方が必要で、減税や負の所得税や教育バウチャーを著者は必要と論じている

  • belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

    フリードマンが日本では過小評価、誤解されるのは何故か?「著者のような誤った解釈を喧伝するから」である。読んで更に嫌いなった。今時、金融緩和万能説はないだろう?「1998-2018oecd諸国の貨幣量と名目gdpの関係」と「OECD33か国の財政支出伸び率と経済成長。1997~2016」及び「日本のGDP/財政支出/マネタリーベースの推移」を比較すれば一目瞭然である。金融緩和だけでは効果は薄い、デフレには財政出動と金融緩和の量的緩和、車の両輪こそ効果的である。「財政再建には増税より、歳出削減」←ダメだこりゃ

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