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日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想 ちくま文庫

任文桓

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480432452
ISBN 10 : 4480432450
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
任文桓 ,  

Content Description

植民地コリア出身の著者は体制の差別と日本人の援助を受け、同胞の為に朝鮮総督府の官僚となる。植民地世代が残した最も優れた回想録。(保阪正康)

[著者紹介]
1907―1993年。韓国忠清南道生まれ。23年、日本へ。京都で牛乳配達、人力車夫をし、周囲の日本人の援助も受け、同志社中学で学び、岡山の旧制六校を経て東京帝大法学部に進む。34年、高等文官試験に合格。35年より朝鮮総督府行政官として勤務。戦後、農林大臣、韓国貿易協会会長を歴任

【著者紹介】
任文桓 : 1907年、韓国忠清南道生まれ。23年、日本へ渡る。京都で牛乳配達、人力車夫をし、周囲の日本人の援助も受け、同志社中学で学び、岡山の旧制六高を経て東京帝大法学部に進む。34年、高等文官試験に合格。35年より朝鮮総督府行政官として勤務。戦後、農林大臣、韓国貿易協会会長を歴任。1993年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヨーイチ

    著者後書きより「私は十六歳で日本に渡り(略)旧日本の高等文官試験を通ったのであるが、その勉学の全期間を通じて、力のある日本人の助力と、学友たちのいささかも分けへだてのない友情とが、私に賦与され続けたことは、私の人間形成にとってまことに貴重であった。半面、体制としての日本に対して、植民地民族としての苦い思いが多いことは当然であるが(略)」これに尽きる。発表は1975年。在日朝鮮人、南北分断、「嫌韓」を生み出した日本近代化の裏面を教えてくれる。続く

  • BLACK無糖好き

    朝鮮半島生まれの著者は、16歳で日本に渡り、人力車夫、牛乳配達夫等で生計を立てながら苦学の末、東京帝国大学を卒業し国家公務員となる。朝鮮総督府に出向、日本軍国主義下の官僚として公務を勤めながら、心中では朝鮮人の地位向上、権力拡大に努める。「曲芸師」ながらの微妙な立ち位置で物事に対処してきた過去を客観的に著述。日本の韓国への援助や植民地主義の偽善にも鋭い洞察が見える。朝鮮戦争当時のソウル市内の混乱も生々しく描かれている。「人間とは己の能力を信じてこそ生きてゆける動物である」との著者の言葉が印象に残った。 

  • 筑紫の國造

    植民地時代の朝鮮半島に生まれた著者は、苦学して東京帝国大学法学部を卒業し、高等文官試験に合格、朝鮮総督府に職を得て、体制の中から自民族を保護するという「曲芸」を演ずることになる。注目すべきは、半島にやってきた日本人と本国の日本人の意識についての記述だ。半島にきた日本人は傲慢で差別的だが、意外にも本国にきた著者は表面的な差別はもちろん、無意識の差別も感じなかったという。それどころか、懐かしい思い出や親しい友人、忘れ難い恩人はほとんど日本で出会っている。日本への憎しみと同時に、深い愛も感じられる回顧録。

  • Meistersinger

    併合下の朝鮮から来日し、働きながら進学し高等文官試験に合格したという人の回想録。ただ意識的か無意識かは不明ながらも、日本の政策への評価を不当に低くしているような面もある。

  • カラコムル711

    著者任氏は苦学して東大を卒業し朝鮮総督府に官僚として採用された。大田から東京まで汽車で13円の運賃だったという。15円をズボンに縫い付け16歳で故郷を離れた。この苦学時代の話が面白い。日本国内では朝鮮人に対し親切な人は珍しくないが、朝鮮に居た日本人にはろくでもないのが多かったという。彼は経済的に苦労はしたが、人には恵まれていたというべき。独立後の内戦体験が悲惨である。いろいろと考えさせられる本である。

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