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ISBN 10 : 4867930784
Content Description
神話的カオスに通じる制御不可能なダークな力。それに支えられた「法」。普段、表に出てこないその力は、トランプ登場、コロナ禍のような「例外状態」で表面に噴出するのか?カール・シュミットを軸に、相模原殺傷事件、カフカ、ケルゼン、フロイト、ランシエール、ドラッカー、アガンベン、フーコーなどを参照し、「法」と「法外なもの」の狭間の闇に迫る。著者の法思想の集大成。
目次 : まえがき 「法」のダークサイド/ 第1章 カフカの『審判』から見た相模原殺傷事件―「掟の門」が示唆する「法」と「法外なもの」の境界線/ 第2章 シュミットの『政治神学』のポストモダン的な再考/ 第3章 シュタールとシュミット―法学とキリスト教保守主義/ 第3章 補論 ドラッカーのシュタール論―法学とキリスト教保守主義/ 第4章 ポストモダン状況における『政治的なものの概念』/ 第4章 補論 ランシエールはシュミット的か?/ 第5章 法の「形式」をめぐって―シュミットから見たゾームとシュタムラー/ 第5章 補論 バリオンのシュミット批判/ 第6章 ケルゼンとシュミット―純粋法学に内在する神学/ 第6章 補論 フロイトとケルゼンとバリバール/ 第7章 コロナ禍で再浮上したフーコーの権力論/ あとがき 「闇」を抱える近代法
【著者紹介】
仲正昌樹 : 1963年広島生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。古典を最も分かりやすく読み解くことで定評がある。また、近年は、『Pure Nation』(あごうさとし構成・演出)でドラマトゥルクを担当し自ら役者を演じるなど、現代思想の芸術への応用の試みにも関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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