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パンプキン! 模擬原爆の夏 講談社青い鳥文庫

令丈ヒロ子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065163733
ISBN 10 : 4065163730
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 天の川

    情けないことに知らなかった。アメリカが原爆投下前に約50発、核を搭載しない長崎型のファットマンと同タイプのパンプキン爆弾を日本の各地に投下し、練習していたこと。無差別爆撃の焼夷弾ではなく、目視で正確に目標物に投下する練習と核爆発の衝撃波に巻き込まれないように150度旋回して逃げる練習。約400名の犠牲者と1200名の負傷者。主人公のヒロカと共に学ぶ。小学生の夏休みの自由研究だから表面的な事実を追うだけではあれど、原爆や戦争への多面的な見方もキチンと問題提起されている。知ることが何より平和への第一歩なのだ。

  • がらくたどん

    語り口はユーモラスだけど読めばカチリと固い芯がある。児童コメディーの頼れる姐さん『若おかみは小学生!』の令丈ヒロ子が「原爆」の記憶に挑むとどうなるか?最初は「チョコもりセレブアイスパフェ」のためだった。小5のヒロカが成り行きで始めた自由研究は大好きなアイスがある店の近くに立つ小さな石碑に書かれた「パンプキン」。カワイイ名前だけどホントの原爆の予行演習で日本に49発落とされた模擬原爆。「あのな。いろんなことを知っていくと、結局だれが悪いのんかも、わからへんようになるな」ヒロカのド派手壁新聞、きっと見てや〜♪

  • kei302

    多くの人に読んでほしいと強く思う。8月は戦争や原爆に関する何らかの学校行事があって、投下地(2回も!)だったので模擬原爆のことも聞いた記憶がうっすらと残っている。 敵か味方か、悪なのか正しいのかと白黒を付けるのは簡単だが、判定することは思考を止めることに繋がる。これからも、多くの人の体験談や考えに触れていきたい、そう思わせるパワーを秘めた作品でした。NetGalleyJP

  • Nobuko Hashimoto

    原爆投下の演習で全国49か所に落とされた模擬原爆パンプキンの存在を知って自由研究にする小5女子の話。滋賀県平和祈念館の図書コーナーで見つけた。模擬原爆は滋賀にも落され、大津市立歴史博物館には模型も展示されている。本書の舞台の大阪府東住吉区にも石碑があるそうだが、主人公がそうであったように、史実を知らなければそうしたものに目を留めることもない。本書はそのような知られざる模擬原爆による被害についてわかりやすく知らしめているだけでなく、日本の加害の歴史にも目を向けさせている。(つづく)

  • Roko

    1945年の夏に投下された原子爆弾を正確に投下する練習用として模擬爆弾(パンプキン爆弾)が制作され、日本各地に落とされました。それを知って小学5年生のヒロカは驚きます。原爆のことは知っていましたが、その練習用の爆弾が自分が住んでいる町に落とされたという事実に愕然としたのです。わたしも、この模擬爆弾のことは知りませんでした。核物質が入っていないだけで、広島・長崎へ投下された爆弾と同サイズのものです。この爆弾の効果を測るために、同じ場所に焼夷弾は落とさずにいたという話は実に恐ろしいです。

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