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きみが死んだあとで

代島治彦

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794972699
ISBN 10 : 4794972695
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1967年10月8日、佐藤栄作首相の南ベトナム訪問阻止を図った全学連が、羽田・弁天橋で機動隊と激突、当時18歳だった京大生・山〓博昭さんが死亡した10・8羽田闘争。この“伝説の学生運動”に関わった若者たちのその後を描いた長編ドキュメンタリー映画『きみが死んだあとで』を書籍化。山本義隆(元東大全共闘議長)、三田誠広(作家)、佐々木幹郎(詩人)をはじめ、当時の関係者への延べ90時間に及ぶ取材メモをもとにした、映画未収録インタビューを含む口承ドキュメンタリー完全版。「しらけ世代」の代島監督がいちばん憧れた「全共闘世代」のヒーロー、秋田明大(元日大全共闘議長)に迫る書き下ろし原稿も掲載!若者は「10・8後」をどう生きたのか。あの時代の貴重な証言がここに。

目次 : 「よく見比べてから判断したいので、いまは入りません」とお断りしました。―向千衣子さんの話/ 捕虜を撃ち殺す写真を見たのは大きかった。―北本修二さんの話/ 内ゲバは厭やね。だけど指令があれば、いや、わからないな…。―山〓建夫さんの話/ だから「襟裳岬」をふと耳にするだけで胸がジンとする。―三田誠広さんの話/ もうちょっとで山〓の一周忌やなあと思ったんですけど、その前にやめました。―岩脇正人さんの話/ 何の役にも立たない老人に、何の意味があるんだと思うでしょうけど。―佐々木幹郎さんの話/ 49歳ではじめて没頭したんです、いまの仕事に。―赤松英一さんの話/ 大学では剣道部。もともとは右翼ちっくな少年だったんですが。―島元健作さんの話/ わが子に「命」が何なのかを教えてもらいました。―田谷幸雄さんの話/ 高校時代は何にでもなれると思ってたけど、何にもなれなかったっていうような人生ですね。―黒瀬準さんの話〔ほか〕

【著者紹介】
代島治彦 : 1958年、埼玉県生まれ。映画監督、映画プロデューサー。『三里塚のイカロス』(2017年/監督)で第72回毎日映画コンクール・ドキュメンタリー映画賞受賞。他の映画作品に『パイナップルツアーズ』(1992年/製作/第42回ベルリン国際映画祭招待作品・第33回日本映画監督協会新人賞受賞)など。1994年から2003年まで、映画館BOX東中野(2004年以降は「ポレポレ東中野」)の代表を務めた。テレビ番組『戦争へのまなざし 映画作家・黒木和雄の世界』(2006年/NHK・ETV特集)でギャラクシー賞奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    1967年の10・8羽田闘争で機動隊に殺された京大生・山崎博昭さんの名は、1960年の東大生・樺美智子さんとともに絶対に忘れられない。山崎さんと関りのあった14人のモノローグで構成する長編映画を制作した著者は「もしもぼくが団塊の世代に生まれたら、どんな青春を送っただろうか」と問う。「若者が主役の闘争」を闘い、その後「若者が敗北した時代」を生き抜いた人たちの言葉を通して、全共闘世代を振り返る本書は、「青春時代の夢」さえ持つことのできなくなった現代への問いかけでもある。数々の思い出が交錯する、心に残る一冊だ。

  • 秋 眉雄

    映画を観た直後に偶然古本屋さんで目に止まり購入(運命という名目で本は増え続ける)。映画から漏れた部分を含むインタビュー集。直接関わりを持った人たちによる、時を経なければ出てこない言葉たち。書き下ろしで秋田明大に迫ったルポルタージュも。

  • わんつーろっく

    1967年佐藤首相の南ベトナム訪問阻止を図った全学連。機動隊との激突で亡くなった山ア博昭さんを知る、当時の活動家たちへのインタビューで綴る口承ドキュメンタリー。活動から離れた後の人生を語る仲間たち、その彼らの山アへの追悼。何故自分は生き残っているのか。新聞や資料からもれた複数の声は揺るぎない。大衆の力も今とは全然異なり、現代の自己肯定感とか自己実現って、当時は自己否定と自己変革を掲げる。きみが死んだあと、あの日、世界に日本の良心を示したと映画は締めくくる。今、重信房子出所のニュースが流れてドキッとした。

  • りんりん

    山本義隆と秋田明大が対照的だな。「二十歳の原点」はそれこそ私の二十歳の原点なので、ああいうふうに書かれると不快。それぞれがもう50年も前の話なのに詳細に当時のことを語っているのは、それだけのことだったのだろう。救援連絡センターは、こういう方たちがこういう理念でやっていたのかと初めて知った。映画もみたい。ちょうど坂上香さんの「エクソダス現象と終わらない絶望」という文章を読んだところだったので、ドキュメンタリー映画が見たい。

  • チェアー

    亡くなった人の前で、自分はこう生きてきました、これからはこう生きます、と言える人生を歩んでいるだろうか。 10・8から多くのことが始まったのに、それを引き継ぐものは雲散霧消してしまい、エネルギーは宙に浮いたままだ。昔を懐かしんでいるんじゃだめだ。反省できていないことを整理して、いまに生かさないと。1960年代に浮上した課題や問題は、なんら解決していないのだから。

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