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処方箋のないクリニック

仙川環

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094072914
ISBN 10 : 4094072918
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

東京郊外の古びた洋館。そこには先端医療では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。目が悪くなったのに頑として車の運転をやめようとしない父。怪しげなサプリにはまり大金を使ってしまう母。怪しげな民間療法に心酔した妻…。彼らが起こしたトラブルに思い悩む家族たちを迎えるのはスイーツと紅茶の香る不思議な診察室。イケメンだがちょっと変わり者の医師の青島と話をするうちに、誰にも言えなかった家族の秘密が明らかになっていく…。医療ミステリー第一人者が贈るハートウォーミング小説。解説は地域医療に携わる医師・幸村百理男さん。

【著者紹介】
仙川環 : 1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第一回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • のんちゃん

    倫太郎は弟が理事長の病院の一角、古びた平屋で総合内科という医療相談所を開設している。ここは医療に対する患者の質問を丁寧に聞き取り、その不安を取り除く事に重きを置いた診察室。採算の取れないこの診察室を弟理事長は認めない。だが、ここを訪れる患者とその家族は倫太郎の話から時に頑なになった考えを改め、自身の問題に納得していく。どの症例も身近な罹患者の多い、又は最近流行りの事案だ。多くの医療機関がこの様な科を置いてくれると、採算上は問題もあるが、医療訴訟等は減るのではないかと思う。どの話も納得のいく帰結だった。

  • カブ

    古い洋館で医療よろず相談のクリニックを開業している青島倫太郎と患者たちの連作短篇集。医者嫌いと言ってたおじいちゃんがファンになるほど青島先生は人気者。こんな先生に診てもらいたい!

  • Kazuko Ohta

    白衣高血圧の私は『血圧陰謀論』に興味を引かれて読み始めました。でも結果的にいちばんあれこれ考えさせられたのは『奇跡のメソッド』。長期間手指の湿疹に悩まされていましたが、約10年前、もうステロイドが効かなくなっていると感じ、思いきって脱ステ脱保湿に挑戦した過去があります。このタイトルにこの装丁ならばひたすら和みながら読める話だろうと思っていたけれど、弟が癌になったときには自由診療の医師の話も聴きに行ったこともあったりして、私にとっては心穏やかではいられない話となりました。これが自由診療でなくなればいいなぁ。

  • ハゲおやじ

    初読みの作家。6つの短編から構成。病気の症状に関わる患者やその関係者とのゴタゴタを 変わり者だが優秀な医師の青山とナースのミカの二人が さりげなく解決?していく。私には 初めての感じで 重い内容もあるものの読む手が止まらなかった…って 私なら、短パンの医師や派手な色のナース服 そして 壊れかかった診察所を見たら、診察を受ける気はしないけどね。でも、人って 地上の征服者面してるけど 自分の身体の事は知らないんだよね。不思議な生き物だなぁ(って私もその中にいるけど)。

  • ゴルフ72

    私には毎月通院する医院がある。その先生との付き合いはかなり長い・・・そのせいもあって様々なアドバイスをいただいたり世間話をしてくれる。自身、今のところ健康体である。腰痛以外(これについては専門の方のアドバイスで毎日ストレッチに励んでいるおかげですこぶる体調は良い)高齢者の免許返納問題が良かったなぁ!倫太郎先生の作品をまた読んでみたいのでお願いします。仙川先生!!

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