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うつりゆく日本語をよむ ことばが壊れる前に 岩波新書

今野真二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004319078
ISBN 10 : 4004319072
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan

Content Description

いまの日本語に何が起きているのか、じっくり観察してみよう。ことばはうつりゆくものだから、かつてと違っているように感じられる語があらわれても心配いらない。しかし、安定した言語生活を脅かす危機が、そこかしこにみられるとしたら―。日本語の危機が照らし出す私たちの現在を語り、未来へ向けた提言をする。

目次 : 序章 日本語のみかた/ 第1章 壊れた日本語/ 第2章 「私」の時代の書きことば/ 第3章 ことばの変化をみる/ 第4章 「書きことば」の復権/ 終章 「私」を超えて

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • rico

    「書く」と「話す」言葉の間に明確な差異があった時代から言文一致へ。それが「知」へのアクセスの裾野を広げたのは間違いないが、多くの人が使い手となることは易きに流れることに直結。著者は書き言葉が話言葉にひっぱられて劣化し、それが思考の枠組みの劣化につながることに警鐘を鳴らす。そこは賛同。でも新聞の見出しをサンプルとして丁寧に伝えようとして、何だかまだるっこしくて。今となっては、「打ち言葉」、さらにはSNSの動画の力が、思考を規定していく現実に脅威を感じる。そこに切り込むことは難しかったのかな。もったいない。

  • しゃが

    日本語を従来の「話し言葉」「書き言葉」と昨今のSNSでの「打ちことば」に分類。圧縮と解凍の関係性から、若者のほうが解凍の空気感を読む能力にすぐれている。書き言葉のメールが日常の私にはつぶやきやlineが苦手。比喩表現も面白く、例えば「心に刺さる」「心が折れる」は身体性が失われるなど。が、全般にエッセイの要素が強く残念。朝日新聞のデータベース『聞蔵U』の検索結果から考えは構築、もうネット上のデータベースは一次資料とみなされるのだろうか。著者がハードやセミハードな書き言葉に触れることを推奨しているのに…如何に

  • zero1

    正直ガッカリ。【書く、話す】に加え【打つ】が加わった日本語。本書は【聞蔵U】を用いて新聞記事の表現を批評している。日本語ではなくメディアを語りたいのか。ならばニュースが意見を挟むことで【ニュースショー】に変化した経緯(後述)や【フェイクニュース】など論じてほしかった。コロナ禍での講義や不寛容、反証可能性は考察の余地あり。【非ありのまま言語化】を私は【書かない表現】と呼ぶ。📚️本書における語句の使い方について、岩波に問い合わせている。

  • 浅香山三郎

    近年の日本語表現のなかに生じてゐる現象を論じる。打ち言葉、書き言葉の話し言葉化、言葉が発せられる「場」の変化、テニヲハの圧縮、情緒的な表現の跋扈など、あげればきりがないが、本来の使ひ方を離れた(論理的にはおかしい)日本語表現が増へてゐると著者はいふ。そこには、社会・共同体のコミュニケーションのあり方の変容があり、書き言葉の混濁の背景には思考の混濁があると指摘する。第4章、第5章にあるやうにそれはネット社会的な言葉が行き交ふ空間の同調圧力や承認欲求の存在とも繫がる論点であるといふ。↓

  • 蛸墨雄

    なるほどね、「話し言葉」と「書き言葉」の次に、現在「打ち言葉」が発生し、それにより「私」という概念が複雑化してきているとか…。ただ、言葉は変化するものであり、それをそうと受け止めつつも、知識を蓄積し、思考の礎となる言葉を丁寧に、大事にするという訓練を欠かさずに行い、その変化を楽しむくらいの気持ちで生きようと勇気づけられました。そして、書き言葉を磨くためには、ハードな書き言葉やセミハードな書き言葉に触れること、即ち、硬めの書籍を手に取ることと古典に触れることをせよと言うことで、源氏行きます。

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