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「広辞苑」をよむ 岩波新書

今野真二

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784004318200
ISBN 10 : 4004318203
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan

Content Description

目次 : 序章 辞書のよみかた/ 第1章 「凡例」をじっくりよむ/ 第2章 『広辞苑』の歴史と日本語の歴史/ 第3章 『広辞苑』と『大辞泉』『大辞林』―三つの中型辞書を対照する/ 第4章 『広辞苑』と『日本国語大辞典』―大型辞書とくらべる/ 第5章 『広辞苑』の使い方―「世界をのぞく窓」を増やそう/ 第6章 さまざまな『広辞苑』―検索機能と辞書/ 第7章 『広辞苑』で遊ぶ

【著者紹介】
今野真二 : 1958年神奈川県生まれ。1986年早稲田大学大学院博士課程後期退学。高知大学助教授を経て、清泉女子大学教授。専攻は日本語学。著書に『仮名表記論攷』(清文堂出版、第30回金田一京助博士記念賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    「日本大国語辞典を読む」という著作をものにしている著者が「広辞苑」を材料として興味深く読ませようとしています。私がいつも思っていることがよく書かれています。またいつもあまり読まない「凡例」をきちんと読むということを提唱されています。また「大辞泉」や「大辞林」「日本国語大辞典」などとの比較、あるいは「広辞苑」で遊ぶことなどが興味深く語られています。

  • 佐島楓

    『広辞苑』に収録されたことばを考えたり遊んだりしてみよう、という比較的柔らかい内容。辞書に載ることばの概念は引くひとの認識をつくっていくもの。そういう観点に立つと辞書の編纂者の重要性が大変なものだということがわかってくる。著者は「言語宇宙」ということばを使うが、本当にそのとおり。紙の辞書から離れて久しくなってしまったが、もう一度その存在を見直してみようと思った。

  • まるほ

    『舟を編む』から始まった辞書(広辞苑)関係の読書。『広辞苑をつくるひと』で制作側の裏側の世界を知り、『広辞苑を3倍楽しむ』のシリーズで、異なる側面からのアプローチを楽しみました。そして本作。広辞苑の分析・解説本です。▼初版から最新の第7版までの歴史と変遷を振り返り、同じ中型辞書である『大辞林』『大辞泉』、さらには『日本語国語大辞典』という大型辞書と比較することで広辞苑の独自性を明らかにします。さらにはインターネット版の意義・活用法や、広辞苑を使った遊びまで言及しています。▼なかなか興味深い1冊でした。

  • えみ

    日本語は「宇宙」に、その言葉を収めている辞書は「小宇宙」と例えられていたが、私は常々辞書は語の樹海だと思っている。中でも筆者同様、信頼と愛着がある広辞苑。広辞苑の汲めども尽きない魅力…それは樹海へ誘う甘い道しるべ。鬱蒼と生い茂る語の広大な森林に一度足を踏み入れてしまったら膨大な語に惑わされ彷徨い続けてしまう。語は連鎖。調べた語からまた発生した語へと連鎖の連続へ。そこが辞書の面白さ。この書籍は辞書を読むことを「これでもかっ」というくらい盛大に楽しむ指針が示されている。さっそく広辞苑をよみたくなってしまった。

  • 崩紫サロメ

    広辞苑は日本語辞典でありながら、百科事典的性格を備えた事典である。その変遷をたどり、楽しんで「よむ」ための様々な試みが挙げられているので、広辞苑で遊んでみたい人には楽しいエッセイという感じ。電子版ならではの遊び方などもあって面白い。電子版か紙版かというよりも、本やDVDなど「閉じた」辞典と常時更新される「開かれた」(オンライン版)の違いの方が大きいように感じた。

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