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闘わなければ社会は壊れる 対決と創造の労働・福祉運動論

今野晴貴

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000613491
ISBN 10 : 4000613499
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本社会が抱える困難の多くは、福祉・社会保障制度の脆弱さに起因する。だが、どれほどすぐれた福祉・社会保障制度が示されても、それを実現するための方策が示されなければ状況は変わらない。それぞれの現場で闘うことだけが、新しい社会の実現につながっていくのだ。福祉・社会保障制度の現状分析(第一部)、労働運動のあり方の再検討(第二部)、資本主義と福祉国家の関係の理論的な解明(第三部)を通して、その方途を具体的に示す。

目次 : 第1部 福祉運動の実践をどう変革するか?(みんなが幸せになるためのソーシャルアクション―福祉主体の連帯と再編を求めて/ ソーシャルビジネスは反貧困運動のオルタナティブか?―新しい反貧困運動構築のための試論/ 不可能な努力の押しつけと闘う―個人別生活保障の創造へ)/ 第2部 「新しい労働運動」の構想(新しい労働運動が、社会を守り、社会を変える/ 年功賃金から職種別賃金・最賃制システムへの転換―新しい賃金運動をめざして)/ 第3部 ポスト資本主義の社会運動論(経済成長システムの停滞と転換―ポスト資本主義に向けて/ 福祉国家論の意義と限界―七〇年代西独「国家導出論争」を手がかりにして)

【著者紹介】
今野晴貴 : NPO法人POSSE代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。年間およそ3000件の労働・生活相談に関わる。著書多数

藤田孝典 : NPO法人ほっとプラス代表理事。聖学院大学人間福祉学部客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • saiikitogohu

    「厳しい財政制約があるなかで、ケアを提供くる人々を行政が用意しきれない。…地域福祉の文脈で、「地域住民が主体的に」と出てきたら、誰がそうさせたいと思っているか、主語を疑うべきだ」6「社会改革など大それたことを考えないことだ。…社会変革は結果としてたどり着けばいい場所なだけである。だからまずは問題を共有する仲間を募るところから始める。…多重債務があれば、弁護士や司法書士のもとへ一緒に行ってほしい。そのなかで、…社協の生活福祉資金が上手く機能していない…など、社会システムの不備が問題…と代弁してほしい」続

  • saiikitogohu

    宮田論文「経済成長とは何を意味するのか…国内総生産…一定期間に国内で生み出された付加価値の総計…つまり一国全体の付加価値の合計の量的な増大に他ならない。…付加価値とは賃金と企業利潤、利子、地代との合計(→これが妥当かどうか?)…つまりは利潤最大化行動として現れる。…付加価値が増加したからといって、労働分配率や賃金上昇につながるとは限らない」176→付加価値の中に賃金も含まれているが、どうか?生産側から「成長」を捉えたとすれば分からなくはないが…

  • nobu

    本書は、福祉国家型の社会を理論的、実践的に捉えるために書かれた。最も印象に残ったのは第1章の藤田孝典氏の論考で、社会福祉はソーシャルワーカーの実践によって、それは闘い取らなければ内実は得られないことを明確に述べられていた。この章を読むだけでも本書を読む価値はあると思う。理論的な部分では、最近、左派の論者たちが様々な論考をされているが、資本主義と福祉国家の関連については、やはりマルクスの理論が古さを失っていないという事が改めてわかった。

  • sabato

    めちゃくちゃ読みごたえがある、理由は後半から一気に社会政策とマルクス経済学についてががっつりあるからだw後半からの頭の動きがギシギシと鳴り、加重かけて知識が入り込んでくるのがわかるw理論と実践と政策を掛けあわせないと闘えないし、勝ち取れないとはこういことなんだと思う。人類は過去の歴史でもずっとそれをしてきたはずなのに、どうしてこんな動きがにぶくなったんだろうか。私たちは世界の99%を占めるのに、1%の富裕層になにも対抗できていないのだろうか。

  • scarecrowinjp

    社会運動に取り組む上で、運動の主体である我々も社会の一部であることを忘れてはならない。社会変革の主体を作ること、自分たちが変わっていくことが必要である。最終章の佐々木隆治さんの小論は知的刺激に満ちている。

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