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教皇ベネディクトゥス一六世 「キリスト教的ヨーロッパ」の逆襲

今野元

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130210812
ISBN 10 : 4130210815
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
今野元 ,  

Content Description

2013年、異例の生前退位により姿を消した第265代ローマ教皇。彼はどこから来て、カトリック教会をどこへ導こうとしたのか?出生から退位まで、ヨーロッパ再生を願い闘い抜いた生涯を描く。

目次 : 序章 「キリスト教的ヨーロッパ」の再発見(政教不分離の国ドイツ/ 保守派ドイツ人の教皇選出)/ 第1章 ヨーロッパ内のオリエント(ローマ=カトリック教会の形成/ 販近代主義への道 ほか)/ 第2章 ヒトラー・ドイツの神学校生―一九二七年‐一九四五年(オーバーバイエルンでの出生/ ゲオルク・ラッツィンガー神父 ほか)/ 第3章 公会議の神学顧問―一九四五年‐一九六六年(一九四五年ドイツ―「修正」か「破壊」か/ 「神学の神童」―司祭叙品と神学研究 ほか)/ 第4章 時流に抗する大学教授―一九六六年‐一九七七年(一九六〇年代ドイツ―「破壊」による「修正」の否定/ テュービンゲン大学正教授への就任 ほか)/ 第5章 祖国バイエルンの司牧者―一九七七年‐一九八二年(ミュンヒェン=フライジング大司教への就任/ ミュンヒェン時代の意見表明 ほか)/ 第6章 ヴァティカンの甲胄枢機卿―一九八二年‐二〇〇五年(教理省長官への就任/ 『信仰の状況について』―ヴィットーリオ・メッソーリとの対話 ほか)/ 第7章 聖ペトロの後継者―二〇〇五年‐二〇一三年(「ヘバームス・パーパム」/ 「ロゴスの聖座」と「開き過ぎない教皇庁」 ほか)/ 終章 聖座のノンコンフォーミスト

【著者紹介】
今野元 : 1995年東京大学法学部第三類卒業。2005年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。現在、愛知県立大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

    ▼異例の生前退位をした前教皇の評伝。翻訳本ではなく著者は日本の大学の教員。▼ドイツでの生い立ちから教員時代の言動、退位直後までの歩み記録し、その思想の変遷を紹介する。▼若い頃は改革派であったものの、第二バチカン公会議後には教会の伝統を護持しキリスト教的ヨーロッパを強化することを目指す保守的立場へと変化した様子がよく理解できた。▼地名はオーストリアは「エステルライヒ」、スイスは「シュヴァイツ」などと表記され読みにくい部分はあるが、第二次大戦から現代に至るまでのカトリック教会の事情を理解するためには必読だ。

  • wasabi

    今や人気絶頂の教皇フランキスクス(フランシスコ)、はて、その前は?そう、ベネディクトゥス(ベネディクト)一六世。旧約・新約聖書を憑かれたように通読していた頃の教皇なのに印象が弱い。なるほど伝統を重んじる強権的権威主義者なら、この時世では注目されにくい。「民意はあてにならない」「貧者への無邪気な美化は好ましくない」とし、同性愛、離婚、避妊を容認せず、フェミニズムへの懸念など、およそ近代的政治理念と乖離している。ところが、その毅然たる態度の内には、守るべきモノと譲るべきモノを明確に見据えた上での闘志が窺えた。

  • funuu

    教皇ベネディクトウス16世は処女マリアによるイエスの出産や、イエスの処刑三日後の復活の信憑性について問われた時、そんなことはあり得ないと判断するのは「知性の傲慢」だ、宇宙がどんな可能性を秘めているのかは我々には分からないと述べている。ドイツはキリスト教を使いナチズム、マルキズと決別した。小学校の各教室に「十字架」を、飾る義務が法律としてある。政宗協力国家。宗教税も州が徴収し、各派に分配する。フランスはカトリック。世俗主義。イスラムのスカーフ(?)や十字架を首から下げて、学校へ行くのは禁止。宗教税はドイツと

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