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時鐘館(とけいかん)の殺人 中公文庫 改訂

今邑彩

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122056398
ISBN 10 : 412205639X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan

Content Description

作家、評論家をはじめミステリーマニアの集まる下宿屋・時鐘館。編集者の催促を前に「原稿は一枚も書けていない。勝手ながら『消失』する」との手紙を残し、締め切り直前の老推理作家が姿を消した。翌朝、発見された雪だるまに彼の死体が。マニアたちが展開する華麗でシビアな推理の行方は?(『時鐘館の殺人』)傑作ミステリー短篇集。

【著者紹介】
今邑彩 : 1955年(昭和30)、長野県生まれ。都留文科大学英文科卒。会社勤務を経て、フリーに。1989年(平成元)鮎川哲也賞の前身である「鮎川哲也と十三の謎」に応募し、「十三番目の椅子」を『卍の殺人』で受賞。以降、推理小説を中心にホラーなどを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 夢追人009

    今邑彩さんの8冊目の6編を収録した初短編集です。今邑さんの良さは極端に重苦しくなく本格推理だけでなくサスペンス・ホラー・幻想SFの世界にまで手を伸ばす柔軟さだと思いますね。フェアな本格推理ばかり書いていると飽きがきて面白くなくなるのでしょうね。本書の6編はヴァラエティー豊かな作風でいろんな意味で逆転のどんでん返しが味わえて面白く最高に楽しめましたね。『生ける屍の殺人』作家を殺したのは編集者の女だが何と犯行時には既に死んでいたという信じられないオカルテックな事件の真相は?やられた!と脱力した後更なる衝撃が!

  • 麦ちゃんの下僕

    [館探訪・マニアック編D]時鐘館:東京の高層ビル群の中にある洋館。2階が下宿屋になっている。家主の桜井徹男は熱狂的な時計愛好家◇今邑彩さんの最初の短編集ですが…収録された6編全てが秀作です!特に表題作「時鐘館の殺人」は、90ページ余りの作品ですが構成が実に凝っていて面白い!中でも、今邑さんvs編集者の“バトル”が良いですね(笑) 他の作品も、ホラーやファンタジーテイストのものからイヤミス・バカミス(!?)まで…どれも読みやすく展開も捻りが効いていて、今邑さんの入門編としても短編集の入門編としても最適です♪

  • ナルピーチ

    全6話で構成された短編集。この一冊で多種多様な今邑先生の世界観を堪能する事ができる内容だ。とあるスナックで語られる殺人事件、最後には背筋がゾワッとさせられる「生ける屍の殺人」過去の事故に囚われた1人の女性を軸に、SF調に仕立てた「あの子はだあれ」そして締めはガッツリミステリの表題作「時鐘館の殺人」犯人当てには見事に撃沈…。個人的に好きなのは「隣の殺人」とあるマンションのお隣通しを舞台に、分かりやすいベタな展開で進むも読ませ方がとても巧くて面白い!未読の方には今邑ワールド入門編として是非読んで欲しい一冊だ。

  • nobby

    なるほど納得のミステリー、ホラーと器用な短編6作品。少々物足りなさ感じるも、最後はきちんと捻りが重なり充分楽しめる。大掛かりな標題作「時鐘館の殺人」分かりやすいアナグラムからエピローグで繋がる真相に思わず笑顔。こちらの“時鐘(とけい)館”もなかなかの読み心地。一番お気に入りな「黒白の反転」いろいろ怪しい事実が当たるのが心地よく、最後にモヤモヤがストンと落とされゾクッと。SFテイストな「あの子はだあれ」は何やら複雑不思議でまとまるかと思いきや、ラスト何とも切ない…

  • しんたろー

    時折、無性に読みたくなる今邑さん…読み逃していた初期作は6つの短編集。どれも基本は正統派のミステリだがホラーテイストを加えた「今邑ワールド」な作品も含まれて満足。『生ける屍の殺人』や『黒白の反転』は引っ繰り返しが巧く気持ち好く騙された。6作の中ではチョッと異質な『あの子はだあれ』は切ない余韻が好み。凝った構成で「本格もの」としての謎解きを楽しませてくれる表題作もミステリ作家としてのレベルの高さを感じさせてくれた。所々にユーモアを交えた読み易い文章も上手で「早逝なさったのが惜しい!」とつくづく思わされた。

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