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一つの花

今西祐行

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591005484
ISBN 10 : 4591005488
Format
Books
Publisher
Release Date
August/1982
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房

    戦時中のものがない時代の話。乏しい食べ物を分け合っているうちに、「一つだけ……」が小さな女の子の口癖になりました。そんな娘を不憫に思っていた父親は大切なおにぎりを「みんなあげるよ」と言います。遂に戦地に赴く日のことです。「一つだけ……一つだけ」と泣きじゃくる女の子。きっと彼女にとって「一つだけ」は「みんな一緒」と同じ意味だったんだね。父は道端に咲いていた一輪の花を「一つだけあげよう」と娘に渡します。ラストは幻想的。答えはそれぞれの読み手に委ねられているようです。2011年6月初版。

  • ヒラP@ehon.gohon

    【再読】小学校の教科書で扱われているお話です。「一つだけ…」という言葉の切なさが子どもたちに伝わるといいなぁと思います。

  • 戦時中の、家族の温かさが描かれていました。

  • まめ

    子どもの頃に国語で習ったときは、あまり理解できていなかったのだなぁと感じました。じゅうぶんに与えることのできない、父の苦悩や自分たち家族のように見えたプラットホームのはしっぽのコスモス。1輪のコスモスをみて嬉しそうに笑うゆみ子。美しいものを美しいと感じる心をもっている我が子を見て、何も言わずに戦地へ赴く父親。戦後、貧しいながらもコスモスでいっぱいの家で暮らすゆみ子と母親。名作です。

  • Yukiko Yosuke

    この作品は古く昭和27年に書かれたもので、戦争下の貧しさや家族を失うやりきれなさを声高に言うことなく伝える名作です。「ひとつだけ、ちょうだい。」毎日のように敵の攻撃を受ける中で育ったゆみ子が覚えた初めての言葉。「ひとつだけ」と言えば何でももらえると信じているその言葉に両親の胸は痛みます。それでも精一杯ゆみ子に食べ物を与えている家族の様子が切ない。戦争に行く父との別れの時に「ひとつだけ」と言い出すゆみ子ですが、何を「ひとつだけ」と言っているのか、おにぎりを欲しているのか、それとも…と想像が膨らみます。

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