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朝、起きられない病 光文社新書

今西康次

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334100698
ISBN 10 : 4334100694
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「朝起きられない」「だるさや吐き気、頭痛で体が動かない」という主訴を持つ起立性調節障害。軽症例を含めた推定患者数は約百万人。中高生の1割を占め、悩んでいる親子は多い。午後になるにつれ元気になるため、「怠けている」などと言われることも。治療法も明確でなく、適切な対応がされないことで、不登校・引きこもりへの入り口にもなっている。小児科医・スポーツドクターである著者は、起立性調節障害を栄養の観点から治療することで、目覚ましい改善の実績を持つ。鉄などのミネラルとタンパク質が極端に不足しているケースがほとんどで、特にこれらの栄養が必要な二次性徴期に起立性調節障害を起こしやすい。本書では青年期までの発達に必要な栄養や運動との関係、周囲の働きかけについて、症例を交え解説する。

目次 : 第1章 「起立性調節障害」という病(「朝、起きられない」の意外な原因/ 起立性調節障害とはどんな病気か?/ 治療の現状)/ 第2章 「起立性調節障害」の栄養療法(一般的な治療で改善しない理由/ なぜ栄養から考える必要があるのか/ 二次性徴期に質的栄養失調になるリスク ほか)/ 第3章 栄養療法で起立性調節障害が改善した症例(質的栄養失調から吐き気をもよおしていた小学生Aさん(11歳・女児)/ 貧血がきっかけで起立性調節障害になったBさん(15歳・女子生徒)/ 同じ食生活から、そろって「初潮をきっかけにキレる」ようになったCさん・Dさん姉妹(小学5年生+小学3年生・女児) ほか)

【著者紹介】
今西康次 : 1961年京都府生まれ。じねんこどもクリニック(沖縄市)院長。日本小児科学会専門医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本プライマリ・ケア連合学会指導医、ICD(感染症制御医師)。洛南高校、名古屋大学理学部地球科学科卒業後、電通国際情報サービスにエンジニアとして勤務。長女を心臓病で亡くしたことをきっかけに35歳で大分医科大学(現大分大学医学部)入学。卒業後、中部徳洲会病院、聖路加国際病院小児科チーフレジデント、南部徳洲会病院小児科部長を経て開院。食事栄養療法を中心にした発達障害診療に注力(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • haruka

    朝、起きられない、朝に弱いーーこれは身体疾患で、中高生の1割がこれにあたる。 タンパク質や鉄の不足が一因だと。 でもこれって、朝つらいから食べられないだけでは? それより朝型社会に原因がある気がしてならない。 とくに中高生の体内時計は、性ホルモンの変動によって夜型方向へ数年間シフトするのだ。 これはスマホのせいではなく生物としてそうなる。 そんな彼らに朝6時台に起きて早寝しろだなんて無理な話なのだ。 大人の夜型人間もそう。私はいまだに7時半に起きる生活がつらい。

  • カイエ

    息子の寝起きが悪いので読んでみた。タンパク質とミネラルの不足、それから炭水化物過多。当てはまるなぁ。朝摂取したタンパク質は日中セロトニンを作り、夜にはメラトニンになる。つまりは朝食が睡眠の質に関係するということ。起立性調節障害の治療だけでなく、予防や体質改善にも有益な本だと思いました。

  • Asakura Arata

    100年前にすでに糖尿病の治療法として低糖質ダイエットがあったというのは驚き。そういえば、森田正馬の原著にも傷口は無闇に消毒するなみたいな話があったよな。これらの事実を鑑みるに、医療は全面的に進歩しているわけではなさそうだ。プロテインと鉄分の摂取を強調するところは藤川先生と共通している。発達障害児に低フェリチンが多いというのは興味深い。

  • Iwata Kentaro

    要素還元主義は(極端な場合を除けば)たいてい間違いだ。

  • chietaro

    今、増えていますね。思春期の心身の成長と食べ物の栄養価の低下、現代の教育や環境の課題も含まれていると感じます。栄養と必要に応じたカウンセリングなどの支援が必要だと感じました。メンタルヘルスでも、鉄の摂取の話を聞いたことがあるので、興味深かったです。

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