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茜唄 下 時代小説文庫

今村翔吾

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784758447157
ISBN 10 : 4758447152
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan

Content Description

歴史とは、勝者が紡ぐもの。では、何故『平家物語』は「敗者」の名が冠されているのか?現代では作者不明の『平家物語』は誰が書き、何を託されたのか―。平清盛最愛の子・知盛は交戦を続ける源氏を前に、木曽義仲を水島の戦いで破った。だが、敵には源頼朝、そしてまだ、戦の天才・義経がいる。知盛はこの苦境に、どう抗っていくのか。平家全盛から滅亡まで、その最前線で戦い続けた知将が望んだ未来とは。時代を創った綺羅星の如き者たち、善きも悪きもそのままにそのすべて。

【著者紹介】
今村翔吾 : 1984年京都府生まれ。「狐の城」で第23回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞を受賞。デビュー作『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で第7回歴史時代作家クラブ・文庫書き下ろし新人賞を受賞。「羽州ぼろ鳶組」は続々重版中の大人気シリーズで漫画化・アニメ化も決まった。「童神」で第10回角川春樹小説賞を選考委員(北方謙三、今野敏、角川春樹)満場一致の大絶賛で受賞。「童神」は『童の神』と改題し、第160回直木三十五賞候補にもなった。『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞、及び第8回野村胡堂文学賞を受賞。「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト10第一位に選ばれ、『じんかん』が第163回直木賞候補及び第11回山田風太郎賞受賞、「週刊朝日」歴史・時代小説ベスト3第一位に選ばれた。『塞王の楯」で第166回直木賞を受賞。「くらまし屋稼業」シリーズもまたたく間に人気シリーズとなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Sam

    歴史のスポットライトは常に勝者に、源平で言えば源氏に当たる。よって自分も平氏のことは驚くほど知らない。果たしてどれほど悲しく切ない滅びの物語かと思って読んだのだが、諸行無常の「平家物語」もイマショウの手にかかると熱い物語になる。滅びゆく一族の話なのにこんなにもドラマチックで胸に響く物語であることを思い知った。語り手は一体誰なのか、清盛亡き後の平家を率いる知盛と義経の運命はどのように交錯するのかなどなど、興味を惹きつける要素も盛り込まれていてとにかく読ませる。バトルものもいいがやっぱりこれぞ著者の真骨頂か。

  • けやき

    今村翔吾版平家物語。各戦いの新解釈が意外すぎて驚いてしまった。まぁ、こういう平家物語もアリなのかもね。

  • Shun

    壇ノ浦で滅んだ平家の物語を後世に伝える。琵琶を通して西仏なる僧へと伝授する語り手の正体とその思惑に胸が熱くなる。知将・平知盛が目指したのは戦を繰り返さない世界。それは敵方である源氏の存在も必要であると説く父清盛の教えと朝廷の思惑に翻弄されてきたことで辿り着いた答えでもあった。その為に戦の天才・義経とその背後で操る狡猾な頼朝を相手に奮戦してきた知盛であったが、遂に壇ノ浦の海戦で散る。そして滅びは必定と悟った知盛は敗者が生きた証を後世へ残すため、最後の策を平家物語に託したのであった。

  • けんけんだ

    歴史は勝者によって書かれる。源氏びいきになりがちだが、このお話は源平合戦の敗者、平家目線の物語。平家物語誕生の秘話として物語が進む。平家の人たちを初めて詳しく知ることができてすごく面白かった。義経との秘話も面白い。この構成は「じんかん」と同じでよい。

  • tomo

    ☆☆☆☆☆ 4.6 作者不詳の平家物語。平安時代のこの物語が、現代まで読み継がれているのは奇跡的だ。この中では腹黒い敵役の頼朝は、平家物語がなかったらどんな風に描かれていたんだろう。今の教科書で習う歴史は、正に勝者が編んだものだ。本書今村版平家物語も一つの見方に過ぎなかもしれないが、こういう多様性は必要じゃないかな。

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