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とんこつq & A 講談社文庫

Natsuko Imamura

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065410370
ISBN 10 : 4065410371
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2025
Japan

Content Description

中華店とんこつの一員でいるため奇怪な努力を続けるわたし。そこに新従業員の女が現れ‥予想しえない展開に鳥肌が止まらない作品集。

大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――(「とんこつQ&A」)

姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はそのうち消えていなくなってしまうらしいが‥‥(「嘘の道」)

人間の取り返しのつかない刹那を描いた4つの作品集、待望の文庫化!

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    冷静になって考えるとあり得ない。でも、読んでいる時には、あるのかも知れないと思わせる、4話短篇。どの話も心の何処か手の届きにくい場所にすっと入り込んで棲みつく様で。やっぱり表題作が強烈ですね。丘崎さんは「哲学的ゾンビ」で「中国人の部屋」(の劣化版)であっただよ。皆んなが幸せなら、特に今川さんがそうであるなら儂もぢゃよ。最終話の『冷たい大根の煮物』もね。木野さんの生活が芝山さんに依って徐々に侵食されて行く恐怖、追体験させて頂きました。いや、改善ですね。今村さん。新作のおかわりお待ち申し上げております。

  • こうすけ

    相変わらず最高。特に表題作の狂気。それにしても、女性のブルーカラーを主人公にしたのは今村夏子の発明ではなかろうか。

  • NAOAMI

    表題作はじめ妙な拘りや思い込み、抗ってみたり慣れてしまったり、不安定な気持ちの吐露が基本線。世間ではありえんだろう反応や、え?そこ?的切り返しに読む手が止まらない。諸手をあげて楽しい読み物でもないし、つまらなくもない。なのにその後の展開を先ヨミしながら軽く空想を越えてくる結末に思わず脱力したり微妙にホッとしたり。表題作なんて店内関係が捻じれた末に「収まる」可笑しみ。罪悪感が生んだ軽くホラーなオチの後、すべてをサラッと忘れたかのような放置プレイのようなオチ。結局騙されてんのにホンワカしてしまうオチなど多彩。

  • イシカミハサミ

    表題作「とんこつQ&A」を含む 4つの掌編から成る作品。 日常からすこしずつはみ出ていく感覚と そこから滲む現代の病理のようなものの描写がたまらない。 いちばんストレートに受け取れたのは 3作目に収録されている「良夫婦」。 日常の中に棲んでいる歪みを ホラーのような描写で浮かび上がらせるような作品が 増えている印象がある。

  • シンプルねこ(うみねこ)

    表題作他四編の短編集、全て面白い。ちょっと変わった主人公ばかり。日常に潜んでる善意の裏にある悪意みたいなものとか、こんな人いるの?と思うけどいないとは言い切れない感じ。うまいなぁと思う。面白いからまた読もう。好き嫌いはあるかも知れないけど、オススメ。

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