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体験格差 講談社現代新書

今井悠介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065353639
ISBN 10 : 4065353637
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

習い事や家族旅行は贅沢?
子どもたちから何が奪われているのか?
この社会で連鎖する「もうひとつの貧困」の実態とは?
日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

【本書のおもな内容】
●低所得家庭の3人に1人が「体験ゼロ」
●小4までは「学習」より「体験」
●体験は贅沢品か? 必需品か?
●「サッカーがしたい」「うちは無理だよね」
●なぜ体験をあきらめなければいけないのか
●人気の水泳と音楽で生じる格差
●近所のお祭りにすら格差がある
●送迎や付き添いが大変
●子どもは親の苦しみを想像する
●体験は想像力と選択肢の幅を広げる

「私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。そこには明らかに大きな「格差」がある。
その格差は、直接的には「生まれ」に、特に親の経済的な状況に関係している。年齢を重ねるにつれ、大人に近づくにつれ、低所得家庭の子どもたちは、してみたいと思ったこと、やってみたいと思ったことを、そのまままっすぐには言えなくなっていく。
私たちは、数多くの子どもたちが直面してきたこうした「体験」の格差について、どれほど真剣に考えてきただろうか。「サッカーがしたいです」と声をしぼり出す子どもたちの姿を、どれくらい想像し、理解し、対策を考え、実行してきただろうか。」――「はじめに」より

【著者紹介】
今井悠介 : 公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン代表理事。1986年生まれ。兵庫県出身。小学生のときに阪神・淡路大震災を経験。学生時代、NPO法人ブレーンヒューマニティーで不登校の子どもの支援や体験活動に携わる。公文教育研究会を経て、東日本大震災を契機に2011年チャンス・フォー・チルドレン設立。6000人以上の生活困窮家庭の子どもの学びを支援。2021年より体験格差解消を目指し「子どもの体験奨学金事業」を立ち上げ、全国展開。本書が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あすなろ@no book, no life.

    子供の体験格差とは。子供にとって体験は必需品か贅沢品か宝か。体験とは実に様々な概念。スポーツ・文系的習い事もそうだし、旅行やキャンプもそう。それらを子供は好奇心の赴くまま若しくは好奇心を持ち発見ある様享受するのが大事だと僕は思う。それを阻害する要因は、収入・時間・親の過去の体験経験差・都市部と地方の差・家庭環境差等だと記す。特に収入差に依るものは、子の体験ゼロの割合で導けば2.6倍にも及ぶそう。年収300万未満家庭と600万以上家庭のと比。我が家は体験させられる事は何事も体験いう両親の方針で子を育てている

  • たかこ

    「教育格差」ではなく「体験格差」。SES(Socio-economic Status)と言われる、子ども本人に変更できない初期条件である出身家庭の社会経済的地位によって学力や最終学歴などの教育成果に差がある傾向を「教育格差」と言う。体験格差も同じ傾向があると思うが、それに加え体験格差は、親がどういう体験を経験して来たかにも寄る。親自身が「体験ゼロ」の場合は子どもも「体験ゼロ」である割合が5割を超えるというのは驚きだった。地域格差も切実。それにしてもシングルマザーの貧困の多さは読んでいて胸が苦しくなる。

  • yunyon

    子どもの頃、バレエを習ってる友達について行き、一緒に習おうと言われたが、親にダメって言われた。理由は覚えてないが多分、お金だと思う。昭和のバレエは富裕層の習い事だった。兄は野球をやってて、兄の野球の当番につきそう母にいつも連れ回されていた。私は同じような付き添いの兄弟姉妹とグランドで遊んでた。今思えば、私はバレエやらせてもらえないのに…理不尽だったな。昔も今も大筋は変わらない。子どもがいてもアウトドア苦手夫婦でキャンプはしない、スキーもスノボもしないから、その文化は我が家はなし。それも格差と言われるのかな

  • ミキ

    2024-77:体験が贅沢ではなく必需品とまず私の中で捉えられていないので、素直に受け取るのが難しかった。障害児、兄弟児、多産家庭は同列に語るべきではないと思った。正直、自分が払った税金が、よその家庭の子どものレジャーに使われていたら仕事へのモチベは下がる。

  • レモン

    すべての子どもが貧富の差に関係なく、体験の機会を与えられるべきと訴える著者。海外旅行はともかく、部活動にあるようなスポーツや音楽に関しては子どもの意欲のままにやらせてあげられるようにすべき。少子化が加速するにつれ、貧困層だけでなく中流層家庭の子どももどんどん体験の機会は奪われていくのだろう。家の前で遊ぶことすら気軽にできなくなった昨今、大人が意識的に体験の場を与えていかなければならない。貧困に限らず、特に子どもに関わる問題は自己責任で片付けられないはずだが、そのような意見も少なくない点が日本らしい。

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