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シエラレオネの真実 父の物語、私の物語 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズIII

亜紀書房編集部

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750515588
ISBN 10 : 4750515582
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

シエラレオネ人の父とスコットランド人の母をもつ作家が、幼い日に父と自分たち家族、そして名もなき人々を襲った国家の暴力と悲しい記憶を自らたどったノンフィクション。

【著者紹介】
アミナッタ・フォルナ : 作家。ロンドン大学卒。シエラレオネ人の父モハメド・ソリエ・フォルナとスコットランド人の母モーリーンの第3子としてスコットランドに生まれ、シエラレオネ、ナイジェリア、英国で育つ。ジャーナリストとしてラジオ・テレビ等で活動、大学でも教鞭を執る。多くの賞を受賞している

沢良世 : 神戸市生まれ。1985年から2004年まで国際連合児童基金(ユニセフ)広報官を務める。東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム博士課程満期退学。長年にわたりサハラ以南のアフリカ各地を訪れ、西アフリカ・シエラレオネでの現地調査に携る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Willie the Wildcat

    求めるのは真実への”心”。亡き父の存在意義と意味。調査・検証過程に辿り着いた”2種類”の父の友人の件は印象的。その差異の是非ではなく、ヒトとしての真理であり価値観を暗喩。私自身の日常生活でも、もれなく散見できる現実の一端でもある。表層の善悪が全てではなく、深層心理やその過程を問い続ける必要性を、著者が体現した気がする。故の原題ではなかろうか。悪霊?払拭するまでにどれくらいの時間がかかるのか?払拭することそのものに、本当に意義があるのか?これらこそ問い続けなければいけない真理かもしれない。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    独裁的な大統領が支配する時のシエラレオネで、財務大臣にして医師の父親が絞首刑になった少女が、25年を経てその裁判の詳細を調査するノンフィクション。ひとつの国家が破綻していく時に、少女の父親は殺され、本人もロンドンやナイジェリアを転々として成長する。国が国民を恐怖と搾取で支配する恐ろしさ。作者はいちばんの問題は、嵐が迫ってきているのに国民はそれに気づかないふりをして、責任を放棄した事、と書いてある。国民が国を守るためには、国が国民を守らなくてはいけなくて、政府を批判するな、という人には要注意だ。

  • 国家反逆罪で処刑された父、シエラレオネそして英国での生活、断片的な情景…。当時幼い少女だった著者は、記憶の不在に突き動かされるかの如く取材を重ねる。これは凝縮された記憶の欠片が紡ぎ出す大河ドラマではない。ノンフィクションだ。“The Devil that Danced on the Water”ー原題が示唆する通り、悲惨さを超えた文学性が読む者の胸を打つ。

  • Ai

    シエラレオネの政治犯として処刑された父が、どのような過程を経て、死に至ったかを娘である著者が調査・検証。ノンフィクションだが、家族の物語である故、著者自身の感情が入りまじり、正直読みにくい。父に関わった人物を端的にまとめず、感じたことをすべて記しておこうとするなど。正直、内戦下のシエラレオネで何があったのかを読み解くには、情報が偏っている。著者自身が幸運にも国外脱出することができ、本当に悲惨な部分を目の当たりにしていなかったからかも。

  • yooou

    ☆☆☆★★ シエラレオネの悲壮な歴史の断片。長く続く内戦のなかで夥しい悲劇の一つでありつつ、深く重い人間の人生があった。できれはきちんとシエラレオネの歴史を踏まえて読みたかった。少なくとも訳者あとがきから先に読むことを強くお勧めします。

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