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興亡の世界史 大英帝国という経験 講談社学術文庫

井野瀬久美惠

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062924696
ISBN 10 : 4062924692
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

大陸の片隅の島国は、「アメリカ植民地の喪失」をステップに大帝国へと発展し、女王ヴィクトリアが君臨する最盛期を迎えた。博物館と万国博覧会、紅茶、石鹸、ミュージック・ホール。あらゆる文化と娯楽を手に入れ、女性たちが世界を旅し、いちはやく奴隷を解放した「博愛の帝国」。現在のイギリスに「世界帝国だった過去」は何を残しているのだろうか。

目次 : 第1章 アメリカ喪失/ 第2章 連合王国と帝国再編/ 第3章 移民たちの帝国/ 第4章 奴隷を解放する帝国/ 第5章 モノの帝国/ 第6章 女王陛下の大英帝国/ 第7章 帝国は楽し/ 第8章 女たちの大英帝国/ 第9章 準備された衰退/ 第10章 帝国の遺産

【著者紹介】
井野瀬久美恵 : 1958年愛知県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。甲南大学文学部教授。専門はイギリス近現代史、大英帝国史。日本学術会議副会長はじめ、文部科学省科学技術・学術審議会、兵庫県長期ビジョン審議会、朝日放送番組審議会などの委員を歴任。主な著書に『植民地経験のゆくえ』(第19回女性史青山なを賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 風に吹かれて

     現在の世界の姿に深く大英帝国が影響していることを改めて確認。植民地アメリカ独立後、産業革命による都市拡大の影響を受けた都市周辺の農民を中心に世界各地へ移民が進み、また、国内の女性の数が男性より相当多くなったこともあり家庭教師などで女性の移民が進み、言語の英語化も進み、一方、オスマン帝国崩壊後の三方位外交により現在も混迷する中東の原因を作った。  そして、様々の分野で活躍する女性たち。個々の人たちの活動により奴隷貿易大国や世界の工場から脱却していく姿も四百ページ足らずの本の中で垣間見せてくれる。➡

  • masabi

    【概要】大英帝国の経験が本国と植民地にいかなる影響を与えたのかを解説する。【感想】帝国の政治史ではなく人に焦点を当て文化を扱う。フランスとの対立がイギリス人のアイデンティティを育むとともに、現代のイギリスの非白人との差異が白人でないイギリス人のアイデンティティを鍛える契機と成り得るだろうか。政治史、帝国史だけでなく経済史も当たってみたい。

  • かんがく

    大英帝国を軸に、アジアからアメリカに至る地球全体の動きと、帝国以後の現在における取り組みまでを扱う空間的・時間的にかなり射程の広い一冊。女性、他人種などの差別の問題と、観光などの娯楽への言及が多く、歴史総合の授業に活用できそうな内容だった。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。親本は2007年刊行。911→アフガニスタン&イラク戦争→05年7月にロンドンで同時爆破テロ発生、という時間軸で書かれたもの。文庫版の刊行は2017年で、EU離脱のUK国民投票の直後。トランプ2期目、2025年夏から眺めると変化の大きさに驚かされる▲アメリカ独立の前後でイギリスがどのように変化したのかを浮き彫りにする。黒人問題ってのはついアメリカの問題と見てしまうが、奴隷貿易で最も益を得たのも、反転して自由貿易の帝国となったのイギリスなんだな。「新自由主義」批判が大英帝国の間接統治批判と再認識

  • ふぁきべ

    興亡の世界史シリーズの中では違った色彩を帯びている。大英帝国の形成とそれが他国への興亡という文脈でどのような影響を他国へ与えたのか、というような内容を想像していたが、実際には人に焦点の当たった内容でとても興味深かった。奴隷解放や移民、女性、被支配者、階級間の問題に深く鋭く切り込んでいてよかった。現代ではイギリスと移民というとイギリスへ入ってくる移民の話になるが、当時のイギリスは新世界へ送り出す側だったことを忘れてはいけない。そして西インドや南アジアからの移民が大量に流入することになるのはのちの話である。

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