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オリンピックという名の虚構

井谷惠子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784771034464
ISBN 10 : 477103446X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

歓喜や希望の水面下にうごめく政治的、経済的思惑を暴き、若者の教育やジェンダー、アスリートの権利など人権的な視点からも鋭く切り込むことで、これからのスポーツメガイベントのあり方を問う。

目次 : 第1章 序文と背景/ 第2章 オリンピックへの抵抗/ 第3章 スポーツと政治を混合しない/ 第4章 オリンピック産業のインパクト/ 第5章 改革―「名声を取り戻す」/ 第6章 アスリート、政治、抗議/ 第7章 スポーツを通じた若者の教育/ 第8章 アスリートの権利、アスリートの人生/ 第9章 ジェンダー方針―課題と対応/ 第10章 オリンピック―「福祉プログラムではなくベンチャービジネス」

【著者紹介】
ヘレン・ジェファーソン・レンスキー : トロント大学(カナダ)名誉教授。1980年代からスポーツとジェンダー研究、スポーツとセクシュアリティ研究のパイオニアとして活躍。トロントが候補都市となった1996年オリンピック大会の分析を通じて、スポーツ・メガイベントの社会への負の影響について研究を始める。オリンピックの水面下で起こる人権侵害や教育の問題について、フェミニストとして多角的で鋭い批判的研究を行っている

井谷聡子 : 関西大学文学部准教授。トロント大学オンタリオ教育研究所・博士(Ph.d)。専門はスポーツとジェンダー・セクシュアリティ研究

井谷恵子 : 京都教育大学名誉教授。兵庫教育大学連合大学院連合学校教育学研究科・博士(学校教育学)。専門は体育科教育学・体育・スポーツにおけるジェンダー研究。平成28年度日本体育学会学会賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • わん子

    スポーツと政治は別だと考えている人は多い。では、政治家が誘致に血眼になり、多額の税金を投入し、感染リスクを無視して開催されたオリンピックは本当に政治と関係がないのだろうか?関係ないわけない。関係がないと思いたい(思わされてる)だけ。実際は植民地的(ミソジノワール)でジェンダーがキツい(開会式旗手が男女同数だからってなんか変わるか?ただのポーズ。卓越した身体能力を持つ女性だけに侵襲的身体検査があり、手術を勧める。イアンソープは身体検査無し。キャスターセメンヤを忘れるな)差別まみれの国上げての虚しいサーカス。

  • manabukimoto

    著者のヘレント・ジェファーソン・レンスキーはトロント大学の名誉教授で現在はアクティビスト(活動家)! オリンピック産業という概念を提唱し、一部の人々のお金儲け(そしてそのお金を五輪が終わっても払い続ける地元住民)と、「より速く、より高く、より強くという達成モデル」がもたらす勝者ー敗者の序列的な関係を強化するという害悪を説く。 男女別競走というあり方もオリンピックが一翼を担っている。トランスの存在が常に「問題視」されるのは、その前提の固定化にある、と。 東京中止がオリンピック全廃に繋がれば、と本気で思う。

  • たろーたん

    面白かったのは、欧米のメディアは、例えば北京2008、リオ2016、平昌2018などの欧米以外の国のオリンピック準備が失敗に終わった話を楽しみにしているが、シドニー2000やロンドン2012については、あまりしないようにしていたらしい。また廃墟となった施設のレガシーは「廃墟ポルノ」として受け入れられているそうだ。これらは地元の政治家や主催者に責任があるとほのめかし、一方でオリンピック産業自体へ非難を免れさせている。

  • ちり

    運動の種類として、スポーツモデル(選ばれたエリートが勝利とハイレベル化を目指す)と健康・フィットネスモデル(大衆が広く自分の楽しみや健康のために生涯を通じで運動に関わる)、各種ダンスなど民俗的な身体体験があるが、スポーツモデルとはすなわち西洋モデルであり、オリンピックとは西洋モデルのグローバリゼーション=植民地化のツールであり、スポーツにおける女性やトランス選手への差別も西洋の強固な男女二元論に由来する、と。

  • ms

    今年の大会を踏まえてこの本を読み、オリンピックの開催意義に疑問を持った。 勝利も多様性も組織の支配下でしか実現されず、組織をめぐって汚職や不正が横行する。招致国の減少も諸問題を知れば頷くところ。

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