Product Details
ISBN 10 : 4766424573
Content Description
言語は、論理であるとともに呪術である。言語は、世界を秩序づける力とともに世界を根底から覆してしまう力を持っている。若き井筒俊彦が、考古学、人類学、言語学、宗教学、心理学、詩学の成果を消化吸収し、大胆に提示した「意味」の始原。いまだ知られていない井筒哲学の起源にして、その後の展開のすべてを萌芽状態のままに孕んだ“言語学原論”、待望の刊行。
目次 : 第1章 呪術と論理のあいだ―予備的考察/ 第2章 神話的な観点からみた言語/ 第3章 聖なる気息/ 第4章 近代文明のさなかの言語呪術/ 第5章 「意味」という根源的な呪術/ 第6章 内包の実体化/ 第7章 言葉のもつ喚起力/ 第8章 構造的な喚起/ 第9章 自発的な儀礼と言語の起源/ 第10章 呪術の環のなかの言語/ 第11章 高められた言語
【著者紹介】
井筒俊彦 : 1914年、東京都生まれ。1949年、慶應義塾大学文学部で講義「言語学概論」を開始、他にもギリシャ語、ギリシャ哲学、ロシア文学などの授業を担当した。『アラビア思想史』『神秘哲学』や『コーラン』の翻訳、英文処女著作Language and Magicなどを発表。1959年から海外に拠点を移しマギル大学やイラン王立哲学アカデミーで研究に従事、エラノス会議などで精力的に講演活動も行った。この時期は英文で研究書の執筆に専念。1979年、日本に帰国してからは、日本語による著作や論文の執筆に勤しみ、『イスラーム文化』『意識と本質』などの代表作を発表した。93年、死去
安藤礼二 : 文芸評論。多摩美術大学美術学部教授
小野純一 : イスラーム思想・哲学。専修大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
