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水滸伝 五 講談社学術文庫

井波律子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062924559
ISBN 10 : 4062924552
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

いわずと知れた中国武侠小説の最大傑作。明代に成立した「中国四大奇書」の一つでもあります。
北宋末期の不正と汚職が支配する乱世を舞台に、暴力・知力・胆力を思う存分に発揮して、好漢百八人が、そこら中で戦いを繰り広げながら、「梁山泊」へと集結します。その破天荒な侠客たちの痛快な立ち回りのスケールの大きさは、さすが中国小説ならではです。
窃盗、殺人、痛飲、奸計、忠義、友情……。人間の善と悪が渾然一体となって進行する物語世界には、引き込まれずにはいられません。
この魅力満載の世界を躍動感あふれる世界を、よみやすく、勢いのある文体で、新訳しました。「水滸伝」の完訳書はいくつかありますが、この翻訳が最新・最高です。本書原本はもっとも原形に近く、均整の取れた百回本。
なお、この五巻では、「第八十二回」から「第一百回」までを収録しております。全5巻堂々完結!

【目次】

第八十三回
宋公明 詔を奉じて大遼を破り
陳橋駅にて 涙を滴らせて小卒を斬る

第八十四回
宋公明 兵もて薊州城を打ち
盧俊義 大いに玉田県に戦う

第八十五回
宋公明 夜に益津関を度り
呉学究 智もて文安県を取る

第八十六回
宋公明 大いに独鹿山に戦い
盧俊義 兵 青石峪に陥る

第八十七回
宋公明 大いに幽州に戦い
呼延灼 力もて番将を擒にす

第八十八回
顔統軍 陣は混天の象を列ね
宋公明 夢に玄女の法を授かる

第八十九回
宋公明 陣を破って功を成し
宿]太尉 恩を頒ちて詔を降す

第九十回
五台山に 宋江 参禅し
双林渡に燕青 雁を射る

第九十一回
張順 夜 金山寺に伏し
宋江 智もて潤州城を取る

第九十二回
盧俊義 兵を宣州道に分かち
宋公明 大いに毘陵郡に戦う

第九十三回
混江龍 太湖にて小さく義を結び
宋公明 蘇州にて大き会垓す

第九十四回
寧海軍にて宋江 孝を弔い
湧金門にて張[順 神に帰す

第九十五回
張順 魂もて方天定を捉え
宋江 智もて寧海軍を取る

第九十六回
盧俊義 兵を歙州道に分かち
宋公明 大いに烏龍嶺に戦う

第九十七回
睦州城に 箭もて〓(とう)元覚を射
烏龍嶺に 神は宋公明を助く

第九十八回
盧俊義 大いに〓(いく)嶺関に戦い
宋公明 智もて清渓洞を取る

第九十九回
魯智深 浙江に坐化し
宋公#明 錦を衣て郷に還る

第一百回
宋公明 神にて蓼児〓(わ)に聚まり
徽宗帝 夢に梁山泊に遊ぶ

梁山泊関係地図

方臘関係地図

参考文献

あとがき

【著者紹介】
井波律子著 : 1944年富山県生まれ。京都大学大学院博士課程修了。国際日本文化研究センター名誉教授。2007年『トリックスター群像―中国古典小説の世界』で第10回桑原武夫学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k5

    宋江が宋王朝に帰順して、先鋒として異民族と戦うというno diversityな展開になったなあ、と思っていたのですが、相手方である遼視点もあるし、軍師の呉用が「腐敗にまみれた宋王朝は捨てて遼につきましょう」と言い出したりして、なかなかに面白い最終巻。それまで無敗だった梁山泊が、最後百話でまとめるためなのか、南方征伐ではどんどん百八星が死んでいき、名前が上がった人は死ぬんじゃないかと異様な緊張感がある後半もいいです。そしてラストシーン、「男としてやり残したことはない」みたいな終わり方も爽やかでした。

  • ヨクト

    物語は第100回で幕を閉じる。方臘戦で次々と倒れていく好漢達。天命に導かれ、国の腐敗を裁くのかお前達の運命ではなかったのか、まだ死ぬには早いぞと、ずっと唸りっぱなしだった。しかも、戦の中で散るのならまだしも、病気であったり、罠であったりするのだから、これまたやるせない。水滸伝は読者を熱くさせるのだ。

  • 鴨の入れ首

    【年間500冊読破】2018年刊。図書館本です。官軍として賊徒や外敵と戦う梁山泊軍は、その後は悲劇へとまっしぐら。大衆文学としては物語としての完成度がかなり高く、やはり名作だったと言っても良いでしょう。改めて読んで、とても面白かったです。

  • ちまき

    対遼国戦からラストまで。遼国戦はそれぞれの持ち味を活かして全員無事に乗り越えられたのに、方臘戦ではバタバタと惨い退場の仕方をしていくので、泣きながら読んだ。感情が先走ってしまう気持ちも分からなくはないが、宋江も盧俊義も軍師の助言をきちんと聞きなさい! 呉用先生と花栄の最期は悲しくて辛すぎて、読み終わった後もしばらく涙が止まらなかった。

  • DualBlueMoon

    遼国戦は無敵だったのに。運命で片付けないでほしい。

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