井戸謙一

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司法が原発を止める

井戸謙一

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Product Details

Genre
：
Society&Politics
ISBN/Catalogue Number
：
ISBN 13 : 9784845121038
ISBN 10 : 4845121034
Format
：
Books
Publisher
：
旬報社
Release Date
：
June/2025
Release Country
：
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
井戸謙一, 樋口英明 ,  

Content Description

3.11福島第一原発の事故以前に、原発の運転差止めの判決を言い渡した井戸氏と、福島原発事故後に原発の運転差止め判決、原発再稼働差し止め仮処分の判決を言い渡した樋口氏という、二人の元裁判官の対談。原発運転の差し止め判決を言い渡した思い、裁判官の道を選んだ人生、これからの司法の役割について語る。

【著者紹介】
樋口英明 : １９５２年三重県生まれ。京都大学法学部卒業。１９８３年４月福岡地裁判事補任官（三五期）。以後、静岡、大阪、名古屋など各地の地裁や高裁に勤務し、福井地裁の裁判長として２０１４年５月２１日に大飯原発３、４号機の運転差し止め判決を出した。この判決は、福島原発事故後初めての運転差止判決となった。そして、２０１５年４月１４日に高浜原発３、４号機の運転差止の仮処分決定を出した。この決定は原発訴訟において初めての運転差止仮処分決定となった。２０１７年８月に定年退官

井戸謙一 : １９５４年大阪府生まれ。東京大学教育学部卒業。１９７９年４月から裁判官。関与した著名判決：神戸まつり事件判決（神戸地裁、１９８１年）、参議院定数訴訟違憲判決（大阪高裁、１９９３年）、指紋押捺国賠訴訟判決（大阪高裁、１９９４年）、即位の礼・大嘗祭訴訟判決（大阪高裁、１９９５年）、浮島丸訴訟判決（京都地裁、２００１年）、住基ネットワーク違憲判決（金沢地裁、２００５年）、志賀原発２号機運転差止判決（金沢地裁、２００６年）。２０１１年４月から弁護士（滋賀弁護士会）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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Book Meter Reviews

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  • 読特

    読了日：2025/09/20

    「司法試験に合格。後からでもなれる弁護士を見送り裁判官へ。示唆はあるが、指示はない。裁くのはあくまで自分の判断。上を目指してヒラメになるか、信念を貫くか。出世などしなくても世間一般でいう上層の生活はできる。辞めて弁護士になる道もある。それでも忖度する。得たいの知れない力が怖い。国家賠償は時の政権に有利に、無理を通して道理を引っ込める。騒ぐ民衆など見えないことにすればいい。国の将来などどうでもいい。可愛いのは自らの身のみ。」…原発を止めた元裁判官2人。自分に誇れる仕事をする。その矜持に勇気をもらって欲しい。

  • くものすけ

    読了日：2025/09/22

    お二人の裁判官、原発差し止めの判決を出された方の対談集。内容的に非常に濃い内容で、裁判制度(裁判所組織の内情など）余り知る事が出来ない様子を知りことが出来た。『原発差し止め』という衝撃的な判断ながら、本書を読む限り真っ当な人間が行った極々真っ当な判断に基づいた結論と感じた。２０２２年最高裁の判決に対する痛烈な批判は内部批判であるが、説得力に富む！最近の原発再稼働、新設などの復活の動きがある中で、最後の砦としての『裁判所』の存在に期待した、更に『裁判官』らの良識、矜持を失わないでもらいたい…

  • はる

    読了日：2025/07/01

    2006石川県志賀原発、2016福井県大飯原発運転差止判決元裁判官の対談。在野に下った後も抱き続ける法律家としての矜持と、裁判官としてが裁判所としてとるべき義務が読めた。それにしても、被害の大きい能登半島地震。珠洲の人たちが原発建設を認めなかったことは、本当に幸いしたと思う。もし立地していたら日本は本当に沈没していたかもしれない。

  • Humbaba

    読了日：2025/12/06

    司法においては法廷に提出された証拠こそが判断基準であって、他のことを考慮して判断するべきではない。頭の良い人間が片方に肩入れすれば、話の方向を捻じ曲げて自分の望む方向に結論付けることは可能になってしまう。だからこそそのような恣意的な運用はしてはいけないことであり、そのような運用が繰り返されてしまえば司法二対する信頼は失われてしまう。

  • ぽんぽこ仮面

    読了日：2025/10/08

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