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ISBN 10 : 482650683X
Content Description
相模原事件は、知的障害者福祉施設で元・施設職員が入所中の障害者19名を殺害した事件です。同職員が事件4ヵ月前に精神科病院に措置入院していた事実が明らかとなり、この制度のあり方に人々の関心が集まってしまいました。しかし、措置入院は心の健康のための制度であり、犯罪を防止するための制度ではありません。相模原の悲劇を二度と起こさないために、1.地域社会の安全を確保するための警察、2.精神障害者の人権を擁護するための裁判所、3.精神障害者の心の健康に奉仕する精神科医、これら三者が共同するあらたな刑事政策が必要です。本書は、事件の背景を概観し、来るべき制度について考察しました。
目次 : 第1章 相模原事件と精神医学/ 第2章 被疑者は精神障害なのか?/ 第3章 予防拘禁としての措置入院/ 第4章 世界の精神医学濫用/ 第5章 反体制運動の延長としての保安処分反対闘争/ 第6章 相模原事件、そして、事後の検証/ 第7章 この国に生まれたるの不幸
【著者紹介】
井原裕 : 1962年鎌倉生まれ。獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科教授。東北大学(医)卒後、自治医科大学大学院(医学博士)、ケンブリッジ大学大学院(PhD)修了。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。専門は、精神鑑定、うつ病、発達障害、プラダー・ウィリー症候恐等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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