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相模原事件はなぜ起きたのか メンタルヘルス・ライブラリー

井原裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784826506830
ISBN 10 : 482650683X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
井原裕 ,  

Content Description

相模原事件は、知的障害者福祉施設で元・施設職員が入所中の障害者19名を殺害した事件です。同職員が事件4ヵ月前に精神科病院に措置入院していた事実が明らかとなり、この制度のあり方に人々の関心が集まってしまいました。しかし、措置入院は心の健康のための制度であり、犯罪を防止するための制度ではありません。相模原の悲劇を二度と起こさないために、1.地域社会の安全を確保するための警察、2.精神障害者の人権を擁護するための裁判所、3.精神障害者の心の健康に奉仕する精神科医、これら三者が共同するあらたな刑事政策が必要です。本書は、事件の背景を概観し、来るべき制度について考察しました。

目次 : 第1章 相模原事件と精神医学/ 第2章 被疑者は精神障害なのか?/ 第3章 予防拘禁としての措置入院/ 第4章 世界の精神医学濫用/ 第5章 反体制運動の延長としての保安処分反対闘争/ 第6章 相模原事件、そして、事後の検証/ 第7章 この国に生まれたるの不幸

【著者紹介】
井原裕 : 1962年鎌倉生まれ。獨協医科大学埼玉医療センターこころの診療科教授。東北大学(医)卒後、自治医科大学大学院(医学博士)、ケンブリッジ大学大学院(PhD)修了。順天堂大学准教授を経て、2008年から現職。日本の大学病院で唯一の「薬に頼らない精神科」を主宰。専門は、精神鑑定、うつ病、発達障害、プラダー・ウィリー症候恐等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マイケル

    被害者匿名で裁判が始まったこの事件。本来警察が積極的に関与すべき事案だったのに、精神科医に丸投げしたために事件が起きてしまったとして、措置入院制度の問題を指摘し新法律を提案。犯罪防止は警察の仕事であって医者の仕事ではない、事件発生を精神科医のせいにされても困るとの主張。その通りだと思います。犯行予告していたのに事件を未然に防ぐことが出来なかった原因を追及して対策を取らないとまた同様の事件が起きてしまう。映画「マイノリティ・リポート」や「時計じかけのオレンジ」(「第九」活躍!?)が参考になるかも。

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