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信貴山忠義 北近江合戦心得 五 小学館文庫

井原忠政

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094074451
ISBN 10 : 4094074457
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan

Content Description

女難大敵だ、与一郎!無茶振り続く第五巻

旗印は「正直無双」!女難大敵、腐るな与一郎!

上杉謙信と雌雄を決すべく織田諸将が北陸に集う中、すでに狙いを毛利の中国地方に定める秀吉。弟の秀長を通じ藤堂高虎を播磨に派遣する一方、与一郎が帯びた密命は、於市への無謀な求婚の仲介だった。気乗りしない任務に加え、逆恨みされている侍女の暗躍、於弦の子の処遇――馬鹿正直な与一郎の気苦労は絶えない。
やがて、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。
堅固な信貴山城を落とすため、与一郎組が配置されたのはたった三百人で急勾配の斜面を攻める搦め手の別働隊。成り行きから思わぬ好機を掴んだ与一郎、ある大役を果たすことができるか!?

徳川方「三河雑兵心得」と対をなす、豊臣方の戦国出世物語。
無茶振り続く第五弾!




【編集担当からのおすすめ情報】
「弓の名手、遠藤与一郎。読む者の心さえ射貫く。新たな合戦絵巻の始まりに、胸躍ること間違いなし!」(今村翔吾さん/作家)

「戦国時代小説には、固くて難しいというイメージを持っていましたが、こんなにおもしろくて笑える作品は初めてです!」(丸善 丸の内本店 玉井佐和さん/書店員)

『足軽仁義』から始まる織田方「三河雑兵心得」と対をなす、
豊臣方の「北近江合戦心得」シリーズ。

これまで以上の、様々なジャンルの困難が待ち受ける今作、
ぜひ与一郎の活躍と成長を見届けていただければ幸いです!


【著者紹介】
井原忠政 : 2000年、経塚丸雄名義の脚本「連弾」で第25回城戸賞入選。17年『旗本金融道(一)銭が情けの新次郎』(経塚丸雄名義)で、第6回歴史時代作家クラブ新人賞受賞。「三河雑兵心得」シリーズで『この時代小説がすごい!2022年版』文庫書き下ろしランキング第1位を獲得、23年「日本ど真ん中書店大賞」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • saga

    タイトルは信貴山城の戦いを象徴する……のだが、与一郎が秀吉から与えられた任務は於市への恋心を伝える役目。なんとも難しいうえにやりがいのないことだった。結局は失敗に終わり、主で秀吉の弟でもある長秀に嘘を見破られ……。そんな与一郎を救ったのは皮肉にも戦乱の世なのだ。信貴山城の攻防戦の筆致は著者の真骨頂が発揮されている。松永久秀は茶釜と共に信貴山城の塵芥と消えた。与一郎の独白「道楽者同士の競い合いの果てに(中略)多くの女房子供が涙に暮れるんや」戦国の当たり前だが悲しい現実である。

  • やま

    織田信長の家臣で、近江長浜城主で十二万石の大名である羽柴秀吉に、四百石で仕える近江浅井家旧臣、大石与一郎の活躍の物語です。浄土真宗の総本山である石山本願寺の法主を務める顕如の呼びかけで信長包囲網が、西に毛利元就。北に上杉謙信。東に武田勝頼。そんななか石山本願寺包囲中の松永久秀に裏切られた。松永久秀は、大和国信貴山城に八千の兵を集めて籠る。信長は、長男の織田信忠を大将として三万の兵を送る。その中に大石与一郎とその郎党が入っている。羽柴秀吉の弟の羽柴小一郎長秀は、与一郎を秀吉より貰い受ける。

  • yamatoshiuruhashi

    北近江合戦心得五作目。羽柴長秀に使えるようになった与一郎は松永弾正攻めに加わることになるが、物見の旅にて夜釣りに興ずる老人たちに出会う。さて、山城攻めは大変なものだが、どう攻めていくか。一作ごとに家臣が増えていくことで登場人物の幅も出てきて彼らが次にどう活躍するかの楽しみもある。三河雑兵心得シリーズで描かれる人物もまた別の描かれ方となる。秀吉は戦と同じに女を落とすことを狙うスケベ爺いに、家康は「噂では頭が悪い」殿様となる。双方の現れ方を比較するのも面白い。

  • d2bookdd

    本作も、戦国時代の人物等が、活き活きと活躍していました!前巻から時間も空いているから忘れているかな?との心配も、あっという間に入り込めます。

  • fuku3

    2025.3.15読了。シリーズ第5弾。上杉謙信と戦う為に北陸に集う織田軍。納得の行かない秀吉は勝家と口喧嘩して離散。そんな中、与一郎に秀吉から密命が!お市方に求婚の使者の役目が!何とも損な役ばかり、どれも女子絡みで与一郎を苦しめる。秀吉が中国責めを準備しているさなかに、摂津で松永久秀が二度目の謀反を起こす。秀長の命で与一郎は松永の信貴山城の内定を弦丸と二人で猟師に変装して行う。信長より松永の討伐の命がくだる。秀長、別働隊300人は、搦手として高安城から急勾配の斜面を攻め登る。久秀は平蜘蛛を抱え爆死!

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