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ISBN 10 : 4000259288
Content Description
大村藩の有力藩士の長女として生まれた筆子は、明治初期の近代的女子教育を受け、ヨーロッパでの生活も体験する。彼女は前半生においては、華族女学校での教育や大日本婦人教育会の創設などに積極的にかかわって、日本の女子教育の確立に大いに貢献する。だが、一転、後半生は、己を棄てて、二人目の夫石井亮一とともに、日本における最初の知的障害児の教育と福祉に捧げる。津田梅子ら錚々たる人々と親交を結び、ベルツ博士や法学者ボアソナードからも一目置かれた稀有な一近代女性が目にしたものとは何だったのか。陰影に富むその八十四年の生涯を綴る。
目次 : ベルツの見た鹿鳴館の華/ 『クララの明治日記』の中のお筆さん/ 筆子パリ・ハーグ学習帖/ アメリカン・レディとの出会い/ 最初の試練/ 明治二十年代、筆子の航跡/ 滝乃川学園の産ぶ声/ 筆子の見たアメリカ/ 「いと小さきもの」への目覚め/ 『火影』の一夜から/ 石井亮一を支えて/ 拭えども溢るる涙
【著者紹介】
井出孫六 : 1931年長野県南佐久市生まれ。1955年東京大学文学部仏文科卒業。中央公論社勤務を経て、『秩父困民党群像』で作家としてデビュー。75年、『アトラス伝説』で第72回直木賞受賞。86年、『終わりなき旅―「中国残留孤児」の歴史と現在』で第13回大佛次郎賞受賞。日本文芸家協会会員、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Natsuko
読了日:2021/08/22
takao
読了日:2017/06/26
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