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徴用中のこと

井伏鱒二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122045705
ISBN 10 : 4122045703
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2005
Japan

Content Description

一九四一年、日米開戦直前に陸軍徴用を受けた井伏鱒二は、マレーに向けて日本を発つ。現地で待っていたのは、想像を絶する過酷な現実であった―自らの徴用体験をもとに執筆された、『黒い雨』以前の傑作。初の文庫化。

【著者紹介】
井伏鱒二 : 本名・満寿二。1989年(明治31)、広島県に生まれる。早稲田大学、日本美術学校を中退。1929年(昭和4)「山椒魚」「屋根の上のサワン」で文壇に認められる。38年(昭和13)、「ジョン万次郎漂流記」により直木賞を受賞。「本日休診」(読売文学賞)「漂民宇三郎」(芸術院賞)「黒い雨」(野間文芸賞)などの小説の他、詩集や随筆・紀行も数多い。66年(昭和41)、文化勲章受章。93年(平成5)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さっと

    陸軍徴用で赴いた主に日本占領期のシンガポールにおける身辺雑記。文中に出てくる昭南島よりもジョホールバル(サッカー)やチャンギ(空港)に反応してしまう戦後生まれのわたし。ますじいは当時40代半ばの中堅作家(直木賞もとってる)で、このときの体験を戦後にいくつかのエッセイや短編に物してるが、80を超えてから、このあまりにも素っ気ないタイトルで再び書き出した。時系列ではないし内容の重複もあって読みやすいとは言えないけれど、解説の植民地文学という捉え方にはメカラウロコ。同系統の「花の町」「南航大概記」を探そう。

  • yagian

    太平洋戦争中に陸軍に徴用されマレーとシンガポールに転戦した井伏鱒二の体験記。いつもの井伏流の書き方だから、太平洋戦争の背後にある歴史は別の資料から把握しておかないと、行間を読み取ることは難しいかもしれない。

  • AR読書記録

    偶然,猪瀬直樹『ピカレスク』で「盗作(盗用)作家」という印象を持ってから間をおかず,読むことになった.でもさすがに体験談だからなあ,と思っていたが,かなり,他人の文章などを引用している部分が多い.ことわってはいるんだけど,それにしても多い感じ.「自分はこうだと記憶していたが,他の人はこう書いていたのでそうらしい(以下引用)」とかいうことも多い.なんだかいろいろ信用ならなくなってくるが,つまり,これがこの人なりの物書きのスタイルってことかと思う.ところで内容だが,案外平和で友好的な植民地ライフ.うーむ.

  • フリウリ

    ●海音寺潮五郎がサイゴン川に落ちる。マレー宣伝班員たちのゴシップ。「海音寺さんは岸壁にすがりついたとき、わいわい騒ぐ人たちを叱って「ものども騒ぐな」と言ったと言い伝えられていた」p88●宣伝班員をなじる中尉に暴力をふるう中島健蔵 p163●馬と同様、人間も一人で生きていくのは孤独に耐えられない。群れをつくる本能で、いやいやながらもマレーに持って来られると、脱走したいという気持ちを自然になくしてくる p205●「ピストルの音は、新聞社の特派員が暴発させた音でした。転落の詩集です」p230 6/10

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