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山椒魚 / 遙拝隊長 他七篇

井伏鱒二

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003107713
ISBN 10 : 4003107713
Format
Books
Publisher
Release Date
October/1992
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Nao023

    山椒魚は悲しんだ。 一生せまいこの部屋から、出られないのだと気付いた時から。 自分と同じ思いをさせてやりたいと、本当の私が小さな穴から顔を出した。 山椒魚は悲しんだ。

  • ちゅんさん

    この作品集もわかるようなわからないような話が多かったです。でもそれがよくて読み終わったあと心に残って離れません。特に印象的なのが『遥拝隊長』と『休憩時間』。新潮文庫の『山椒魚』とあわせて愛読書になりそうな一冊。

  • 一番良かったのは、「槌ツァ」と「九郎治ツァン」は云々。なんかわかる、そしてすごく笑えた、面白かったなぁ。自分のいろんな場面と照らし合わせ今日も職場で思い出し笑い(笑)

  • ...

    読みやすいけど、難しい。そして言葉のセンスが好きです。山椒魚、何度読んだかわからない。独自のペーソスが冴えている。山椒魚は悲しんだ、と突き放した言い方をしながら、描写は山椒魚からの視点が続き、一体感を持って読むことになる。だから蛙の怒ってないのよね、という台詞でそれは良かったと安堵すると同時に、なんだか本当に、巻き込んでごめんね…としんみりすることになるのだ。散り際の和解の文学ともいえる。でもそれだけじゃなくて罪悪感もある。徹底的に山椒魚の孤独を追体験できる。そもそも山椒魚の寂しさなんてテーマが乙だなぁ。

  • うとうと

    娘(13歳)の読書ノートの課題本から。私はあまり名作を読んでこなかった(またはすっかり忘れてる)ので、便乗して読もうかなぁと。9編のうち『山椒魚』しか知らなかった。 『鯉』…早稲田大のプールに放たれた鯉を思う。学生たちが泳いでいるときは底の方にひっそり沈んでいる?どれだけ深いんだ。 『遥拝隊長』…岡崎のような病気でなくても、正気でいられなかった人が戦後はたくさんいたのではと思う。悲しい。絶対にしなくていい体験だ。 『へんろう宿』…こんなふうに運命を素直に受け入れてしまうものか。いまの赤ちゃんポスト?

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