Product Details
ISBN 10 : 4065426650
Content Description
読む人、売る人、つくる人――本に恋する人たちが集う、100軒の本屋を歩く旅。
いま、「独立系書店」という言葉がすっかり定着した。
大型チェーンが撤退し、街の本屋が減る一方で、10坪前後の小さなスペースに自らの信念を込めた本を並べる人たちが全国で次々と現れている。文学、詩、フェミニズム、社会科学、魚。――得意分野を一点突破するようなセレクトが光り、そこには本を通じて世界を見つめ直そうとする気概がある。
本書は、ノンフィクションライター井上理津子が、首都圏と関西の独立系書店100店を直接訪ね歩いた渾身のルポルタージュである。各店を一軒ずつ丁寧に取材し、店主のこだわり、空間の温度、並ぶ本の個性までを900字前後の短いテキストに凝縮。掲載店それぞれの“推しの一冊”も紹介し、ページをめくるたびにその店らしさが伝わる構成となっている。
掲載されるのは、新刊と古本の垣根を越えて本を扱う新時代の本屋たち。カフェやギャラリーを併設する店、レーベル活動を行う店、貸し棚方式の「シェア型書店」など、多様な形態の現場に焦点を当てた。各店の背景にあるのは「小さくても、自分の言葉で本を届けたい」という思い。その姿勢が、出版・流通の新しい地図を描きつつある。
これまで日刊ゲンダイ紙上で連載された人気企画「本屋はワンダーランドだ!」をベースに、紙面では伝えきれなかった店主の言葉やエピソードを加筆・再構成。取材の臨場感をそのままに、現場のリアルを読者に届ける。連載時には掲載翌日に読者が数人単位で来店するほど反響を呼んだ企画が、ついに書籍としてまとまる。
巻末には、有力書店店主3名による鼎談「独立系書店のこれまで・これから」を収録。
「なぜ本屋を始めたのか」「どうやって続けているのか」「これからの本屋に何が必要か」――それぞれ異なる立場の3人が語り合うことで、時代を超えて「本屋という営み」の現在地が見えてくる。
本が好きな人はもちろん、これから本屋を始めたい人にも必読の一冊。
本を売ること、それを続けることの喜びと難しさを、現場の息づかいとともに伝える。
“本屋がまだこんなに面白い”ことを、もう一度教えてくれるガイドブックである。
・掲載店舗
ゆうらん古書店(経堂)、百年の二度寝(江古田)、フルヌール書店(不動前)、ふげん社(目黒)、葉々社(梅屋敷)、ネコヤブックス(立川)、BOOKSHOP TRAVELLERS(祖師ヶ谷大蔵)、モモブックス(大阪・九条)、喜多の園(京都・京大前)、街々書林(吉祥寺)など100店舗。
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