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本当はこわくない新型コロナウイルス-最新科学情報から解明する「日本コロナ」の真実

井上正康

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784908925665
ISBN 10 : 4908925666
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

新型コロナウイルスの本当の姿を知ることで、経済生活と感染予防を両立させる道を、最新の先端科学情報に基づいて提言する。

2020年の日本はコロナ一色の、ある種異様な空気に包まれていた
――数年後から今を振り返ってみたら、おそらくそう言われているでしょう。

テレビでは毎日感染者数を報じ、朝から晩までコロナウイルスの話題を取り上げ続けました。
イタリアやニューヨークの惨状を視聴者の目に焼きつけ、「今に日本も同じようになるかもしれない」と恐怖をあおりました。
社会全体が“コロナ恐怖症”に陥り、マスクを着用しない人に非難の目を向けたり、県外ナンバーの車を排除しようとしたり、
「人が集まるから」という理由で美しく咲く花を切り落としてしまうことまでしました。

しかし、いつまで経っても日本がニューヨークやイタリアのようになることはありませんでした。
なぜ、日本は厳しいロックダウン(都市封鎖)もしないのに、欧米のように感染が広がらないのか――世界から不思議に思われました。
著者はこのことに早くから目をつけ、世界の最先端科学情報を解析することで、日本と東アジアの民族には、
長年コロナウイルスにさらされてきた歴史を背景に新型コロナウイルスに対しても免疫的なアドバンテージがあるという結論に至りました。

そして、過剰な自粛や行動制限によって経済的に行き詰まるケースが続出している状況に危機感をおぼえ、
新型コロナウイルスに関する最新情報と、健康と経済のバランスの取れた冷静な見方を発信し始めたのです。

著者の井上正康医師は、長年腸内フローラを中心に病理学や分子病態学を研究し、臨床経験も豊富です。
また、専門家のみならず、一般向けにも医療と社会の在り方を考える「現代適塾」を開講。
身近な問題を切り口に、医療や科学について、独自の視点でわかりやすく解説しています。

本書は、新型コロナウイルスの特徴や感染のしくみ、免疫がどのようにウイルスを排除するのか、
日本・東アジアと欧米・南半球の違い、どんな人が重症化リスクが高いのか、効果的な感染防止策は何かなどを網羅。
Q&Aも入れながら、新型コロナウイルスに対してどう対処したらよいのかを具体的に示します。

ウイルスをゼロにすることは不可能です。
であるならば、リスクが高い免疫弱者には最大の配慮をしながら、通常の健康人は経済と感染予防をバランスよく両立させることが大事です。
恐怖心をあおる情報に翻弄されず、正しい知識にもとづいた科学的思考で冷静に対応し、当たり前の日常を生きながらウイルスと賢く共存する――これが本書に込められたメッセージです。


目次

序章 新型コロナウイルスがもたらしたもの
◆未知のウイルスとの出会い
◆蔓延したのは過剰反応と思考停止だった
◆教訓を生かして「次の波」に正しく備えよう

第1章 人類と感染症
◆人類最大の敵は感染症
◆21世紀は「ウイルスの時代」
◆地域によって異なる免疫特性

第2章 コロナウイルスとは
◆コロナウイルスの形状
◆突然変異しやすいRNA遺伝子を持つ
◆「新型」はつねに生まれ続けている
◆コロナウイルスはどのように感染するのか
【Q&Aコーナー】

第3章 世界と日本の新型コロナの感染拡大
◆新型コロナウイルスはいつ日本に来たのか
◆感染は世界でどう広がったのか
◆「日本のコロナの波」は2波来ていた
【Q&Aコーナー】

第4章 死者数から見た日本と東アジアの特異性
◆死者数が少なかった日本
◆効果が見えないロックダウン
◆新型コロナに対する強い抵抗力

第5章 コロナウイルスと免疫
◆ウイルスの標的は免疫弱者
◆ウイルスから身を守る「免疫力」とは
◆私たちのからだには「免疫記憶」がある
◆抗体を持つ人が少なかった理由
◆ポリクローナル抗体と交差免疫
◆土着コロナと新型コロナの交差免疫反応
◆民族特有の遺伝子特性=HLA
◆「弱毒株→強毒株」という順番が幸運だった
◆BCGは新型コロナウイルスに効くのか
【Q&Aコーナー】

第6章 「次の波」に向けての処方箋
◆新型コロナは「季節性の風邪ウイルス」の一種
◆クラスター解析はどこまで有効だったのか
◆ワクチンに対する期待とリスク
◆治療薬開発のめどは?
◆コロナ時代の免疫パスポート
【Q&Aコーナー】

終章 「失敗の本質」とポストコロナ時代の日本
◆インフォデミックによる萎縮が続いている
◆「指定感染症」の解除を
◆ウイルスとの「痛み分け的共存」を
◆「コロナ恐怖症」からの脱皮を

【著者紹介】
井上正康 : 1945年広島県生まれ。1974年岡山大学大学院修了(病理学)。インド・ペルシャ湾航路船医(感染症学)。Albert Einstein医科大学客員准教授(内科学)。Tufts大学医学部客員教授(分子生理学)。大阪市立大学医学部教授(分子病態学)。2011年大阪市立大学名誉教授。宮城大学副学長等を歴任。現在、キリン堂ホールディングス取締役、現代適塾・塾長。腸内フローラ移植臨床研究会・FMTクリニック院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 南北

    これまで何冊か読んだ新型コロナ関連本の中で最も信頼できるものだと思う。2020年に出版されたものだが、「新型コロナとは」というところから解き明かし、これまでの対策である3密回避や営業自粛は効果が薄いと指摘し、感染の広がりは感染予防策とは関係なく、民族的・地域的要素が大きく関わっているとしていて納得できる内容だと言える。たとえ国が言っていることでも盲従するのではなく、自分の頭で考えて行動せよと述べている点は深く共感することができた。

  • カブトムシ

    ネットで井上正康先生のお話をお聴きしている。大阪市立大学の名誉教授で、ウイルス学の専門的見地からの説には説得力がある。世界の専門的な論文にも毎朝スマホで目を通して、ネットの世界では有名である。しかし、日本のマスメディアは、このコロナ禍を煽りに煽って来て、国民の洗脳はなかなか解けそうにない。ついに、子供のワクチン接種にまで到達しつつある。井上教授によれば、この展開は、「歴史に禍根を残すだろう」と言う。以前にも、フランスのノーベル賞学者のモンターニェ博士がワクチン投与に警告していた。その通りになったのである。

  • 百式改(公論サポーター東海)

    旧型のコロナウィルスには感染していたから日本では大した事にはならないんだろうと思っていたけど、新コロもまず弱毒性が上陸しその後に強毒性が上陸と2段階で既に感染していたとはねぇ。天然のワクチンを既に2回摂取したのと同じだと言う。コロナは腸から体内に入るとか、肺炎ではなく血栓症だとかが広まるのはいつ頃だろうか。それまで日本が持てばいいのだが。ADEの危険性を知るとワクチンを打つという選択は無いな。

  • re;

    コロナだ!危ない!はここ数年ずっとマスコミから聞かされてきたので、怖くないよ、危なくないよ。の観点からいくつか文献を。ワクチン打った打たないとかもうやめましょう。今日元気でいられることに感謝を。明日の元気のためにできることを。さて、その<できること>誰かの協調圧力じゃないですか?本当に納得しているならOK。でも不安に思うことがあるなら自分できちんと情報集めて、自分で判断しましょう。後悔はいつだって自分以外の判断に従った時に訪れると思いますので。本著非常にわかりやすく事実に基づいての内容。なるほどなるほど。

  • 清水勇

    昨年8月に纏めているので古新聞だが、76歳の医師の著者が、新型コロナウィルスの国内外のデータ・論文を読み解き、何故アジアでは当初死者が少なかったのかや、感染・免疫の仕組みの基礎知識や対処方法を丁寧に説明してくれる。高齢の著者でもデータを駆使して対策の可否を検証できるのに、この一年半専門家会議が提案した多くの施策の有効性の検証が全く為されていない。更に海外研究者によるコロナウィルスに関する論文の数に比べ感染研の論文数はかなり少ないと聞く。何故日本では政府含め権力者に対する検証が為されないないのか?国民性?

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