Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• よっち

  読了日：2025/04/19

  あらゆるジャンルを股に掛けて、新たなメディアミックスの技法を切り拓いてきた「おたく第一世代」稀代の編集者・井上伸一郎のおたく文化史。 「東京国際アニメフェア」ボイコット事件から、子供時代におたく第一世代が見てきたもの、アニメ雑誌「アニメック」の時代、ニュータイプ編集部とアニメ・コミック事業部の時代、角川書店社長そしてKADOKAWAになるまでを振り返っていて、自分より上の世代がどういうものを見てきたのか、そして編集アルバイトから様々な人と出会い角川書店社長に至るまでの一代記としてもなかなか面白かったです。

• kei-zu

  読了日：2025/03/22

  著者がかかわった「アニメック」誌は、当時夢中で読みました。80年台のアニメ業界話も興味深いが、角川書店で「ニュータイプ」誌を立ち上げてからメディアミックスをけん引していく記述がともかくおもしろい。ネット書店や電子書籍の普及に伴い、マンガに男性向け・女性向けの隔たりがなくなったとの記述には、なるほど。

• 緋莢

  読了日：2025/11/02

  『鉄腕アトム』、『鉄人28号』、『エイトマン』という三大ロボットアニメに魅了された幼稚園時代を送り、ウルトラシリーズ、仮面ライダーに心を掴まれ、『アニメック』編集部時代に富野由悠季、永野護と出会い、『ニュータイプ』創刊時には副編集長として参加、後に株式会社角川書店代表取締役社長になる著者。こう書くだけでも凄いですが、内容も非常に濃いです。＜私がアルバイトでライティングを始めた「週刊ザテレビジョン」において、新しい時代の声優を表す言葉として「キャラクターボイス（CV）」という名称を提案しました＞（続く

• nobu23

  読了日：2025/09/27

  アニメ、漫画といったオタクサブカルチャーに雑誌や書籍といったメディアを中心に古くから関わり、KADOKAWAの役員にもなった著者による回顧録。前半はまだ一般化する前のオタク文化を、ユーザーの観点で語り、後半は業界的な視点で自身の仕事を中心に語られている。ニュータイプや少年エースといった、有名なメディアの立ち上げに関わっており、裏側などが語られていて面白い。

• 桔梗屋

  読了日：2025/04/23

  著者と自分の年齢差は10年。思えば、この世代の人達が開拓してきた「メディアミックス」を存分に享受した結果、今の自分の精神の核が構成されてきたんだなあ、と。『Newtype』の創刊号は、従来のアニメ誌とは一線を画し、未知のジャンルの情報がぎゅうぎゅうに詰まってて、自分は何を読んでるんだ？ってなったのを今でも思い出す。高校生には刺激が強すぎたよ…ガンダム、エヴァ、ラノベブーム..etc。人生の様々な地点で、著者の仕掛けたトラップに悉くハマり続けて今に至る。こんな人生に陥れてくれた（言い方）著者に極大の感謝を。

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