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ラヴェル (作曲家・人と作品シリーズ)

井上さつき

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276221970
ISBN 10 : 4276221978
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan

Content Description

目次 : ■生涯篇 / 第1章 少年時代(1875〜1889) / 第2章 パリ音楽院時代(1889〜1900) / 第3章 ローマ賞コンクールの内と外で(1900〜1905) / 第4章 新進作曲家としての活躍(1905〜1909) / 第5章 前衛音楽の旗手として(1909〜1914) / 第6章 第一次世界大戦とラヴェル(1914〜1918) / 第7章 新しい潮流の中で(1918〜1922) / 第8章 円熟への道(192〜1927) / 第9章 つの協奏曲と晩年(1928〜1937) / ■作品篇 / オペラとバレエ/管弦楽曲と協奏曲 / ピアノ曲/室内楽曲/声楽作品/その他 / ■資料篇 / 年譜/作品一覧/献呈先一覧/主要参考文献

【著者紹介】
井上さつき : 愛知県立芸術大学音楽学部教授。慶應義塾大学、東京藝術大学、明治学院大学などで非常勤講師をつとめる。東京藝術大学大学院修了。論文博士。パリ・ソルボンヌ大学修士課程修了。専門は近代フランス音楽史と日本の洋楽器受容史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ラヴェルは有名な割にはその生涯やどのよう...

投稿日:2021/04/13 (火)

ラヴェルは有名な割にはその生涯やどのような考えをもって生きたのかを紹介した本は少ないです。たとえば、なぜ生涯独身であったのか、恋愛はしなかったのか、同時代人(ドビュッシーやストラヴィンスキー、フランス6人組など)との関係は、などなど。  そういったラヴェルの生涯や作品を丁寧にまとめた一般読者向けの好著だと思います。  断片的に語られる「ローマ賞」をめぐる確執、ドビュッシーの「グラナダの夕暮」の盗用疑惑、第一次大戦での軍隊志願、ヴォーン・ウィリアムズやガーシュインとの関係、晩年の健康障害と衰弱など、いろいろなことを体系的に整理して、ラヴェルという生身の人間に少しだけ近づくことができます。ただし、やはり「心の中」にまで入り込むことは無理なので、なぜ結婚しなかったのか、晩年はどんな状態だったのかを正確に推測することは不可能ですが・・・。  ラヴェルのピアノ曲、管弦楽曲、自作や「展覧会の絵」などの管弦楽編曲などに興味をお持ちの方は、その根底に存在する「ラヴェルという人」の生きざまやその美学に心をはせてみてはいかがでしょうか。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • M.O.

    ラヴェルの人生と曲ができた背景が年代を追って書かれてあり分かりやすい。当然小さい頃から才能はあったのだがパリ音楽院に入ってから結構苦労続き。コンクールでは有力者に疎まれていたので優勝にはどうしても手が届かない、しかしフランス社交界はラヴェルの力を知っていたので賞を取れない事が事件扱いに。それも凄い。 1910年代にはそうそうたる顔ぶれの様々な分野の芸術家と交流があり、その中で影響受け合いながら繊細でモダンな曲が生まれた。最後は認知症の様な病気で長年苦労しタクシー事故がきっかけで亡くなる。寂しい最期だ。

  • sakanarui2

    ほんとに好きだ。 もともと楽曲は好きだったのだけど、数年前にこれを読んで作曲家にも惚れてしまった。最近ピアノでラヴェルの曲を練習しているので、再読。 やっぱり好きだ。 生い立ちから晩年まで、時代背景や人間関係、各楽曲にまつわるエピソード、日本とのかかわりなども含め、詳しく書かれている。 巻末には全作品の解説や年譜も。 ミステリアスでチャーミングでやっかいなところもあり、でも愛される天才。映画「ボレロ 永遠の旋律」での作曲家像が、この本を読んでイメージしていたキャラクターとマッチしていてとても良かった。

  • Totchang

    図書館で本書を取ったのは、佐藤彦大の演奏会でムソログスキー「展覧会の絵」を聴き、勘違いして管弦楽版が先だと思っていたから。「ボレロ」ももともとバレエ音楽として作曲されたとは!私には知らないことだらけだ。更にBSテレ東のエンター・ザ・ミュージックの「ダフニスとクロエ」の解説を視聴するに至って、改めてラヴェルってすごいなと感じた。本書はそれらの音楽作品をどう紡いでいったのかを丁寧に解説している。

  • 植岡藍

    ラヴェルの音楽をより知りたいと思い読んだ。本当に破壊的な新しさを持つ芸術家はなかなか受け入れられないということをラヴェルの苦労の多い人生からも感じた。一方でFaureのように支えてくれた理解者がいたこともラヴェルにとってよかった。お洒落で几帳面な人柄も伝わってきた。

  • newhavana

    17.5センチ×12センチの少し大きめの新書。300ページ。巻末に人名索引、ラヴェル年譜、作品一覧、献呈先一覧、主要参考文献付き。ラヴェルは全作品の通し番号は作られていないようだ。前半190ページが評伝、続く60ページが作品解説で、作品解説のほうが活字が小さい。白黒写真を適時掲載。評伝なので伝記のように起承転結を考慮した書き方ではないが、第一次世界大戦から最晩年に身を削るように傑作を連作してゆく描写が感動的だった。一人の芸術家の一生と19世紀後半から第二次世界大戦前までの欧州史が綾なす情緒も楽しめた。

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