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大災害の時代 三大震災から考える 岩波現代文庫

五百旗頭真

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784006033439
ISBN 10 : 4006033435
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

われわれは「震災が頻発する地震活性期にめぐりあわせている」。近現代の三大震災(関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災)における被害の実態、国と社会の対応、当時の政治判断、復興への取り組みを比較・検証し、今後起こるかもしれない震災への備えとする。阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震に被災者・復興の当事者として関わり、東日本大震災の復興構想会議議長を務めた著者による貴重なノンフィクション。増補決定版。

目次 : 第1章 関東大震災(海洋プレート型と内陸直下型の連鎖/ 被災地の惨状/ 江戸時代・明暦の大火/ 震災への行政対応/ 自警団による虐殺/ 政争の中の創造的復興)/ 第2章 阪神・淡路大震災(戦後平和を引き裂く直下地震/ 安全のための第一線部隊/ 自衛隊出動/ 生存救出と「震災の帯」/ 首長たちの初動/ 復旧・復興の諸局面/ 創造的復興の行方)/ 第3章 東日本大震災1―大津波の現場(巨大津波を生んだ海溝型大地震/ 津波常襲地の三陸海岸/ 消防団の苦闘/ 警察の災害対応力/ 自衛隊の任務/ 現場主義の奮闘/ 自治体間の広域支援)/ 第4章 東日本大震災2―国と社会の対応(日本政府の初動/ フクシマの現場/ トモダチ作戦/ 復興構想会議/ 安全なまちづくりをめざして)/ 第5章 地震活性期を生きる(リスボン地震との比較/ 災害対策の現在)

【著者紹介】
五百旗頭真 : 1943年生まれ。兵庫県出身。京都大学法学部卒業、同法学研究科修士課程修了。広島大学助教授、神戸大学教授、防衛大学校長、熊本県立大学理事長、兵庫県立大学理事長を歴任。現在、兵庫県立大学顧問、ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長。法学博士(京都大学)。文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    新年早々、能登半島でM7.6という大きな地震、甚大な被害発生、多くの人々が寒さの中、迅速な支援を待っている。たまたま本書を手にしたのはその僅か一日前。まったく地震は忘れる間もなくやって来る。関東(1923)、阪神淡路(1995)、東日本(2011)の三つの大震災の経緯を辿り、その地震の発震機構から被害(地震・津波・火災)そして復旧・復興まで。防衛大学校長を務められた著者五百旗頭先生は、神戸大教授時代に阪神淡路大震災に自宅で被災され、東日本大震災では復興構想会議の議長として復興方針をまとめられた。⇒

  • ばんだねいっぺい

    三つの震災、関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災を題材にどのような事が行われたか。これからどのように何を行うべきかを熱の籠った筆で書かれた一冊。岩手県民としては、支援してくださった方々にきちんとお礼ができているのかと頭が下がる思い。買ってよかった。

  • 海燕

    防大校長等を歴任し、昨年鬼籍に入った著者の3年8ヶ月に渡る新聞連載が基になっている。防災に携わる身にとって示唆に富むものだった。歴史家ゆえ、科学的な視点よりも人文学の立場からの言説だ。1923関東、著者自身も自宅で被災した1995阪神淡路、そして2011東日本と20世紀以降の大震災の被災状況と対応が、一次資料を基に丹念に記される。東日本の後、菅総理に請われ国の復興構想会議の議長を務めた話は興味深い。様々な考えを持つ専門家が揃う中、道理と情熱を尽くして会議をまとめた労は大きい。手元に残したい一冊となった。

  • 紙狸

    2023年8月刊行。新聞連載がもとの単行本が16年出版。東日本大震災での米軍の「トモダチ作戦」を加筆した英語版が20年7月に刊行。それを文庫化した。筆者は現代史家で、神戸大在職時に阪神・淡路大震災で被災。その後、東日本大震災の復興構想会議の議長を務めた。豊富な知見をもとに、歴史家としての叙述の力をふるってこの本を書いた。(「三大」というのは関東大震災も扱っているから)。復旧にとどまらず創造的復興を、というメッセージを発する。大震災への対応を見れば、日本人は経験を踏まえて前進している、と勇気づけられる。

  • Hiroshi

    1923年の関東大震災、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東日本大震災について、その災害を検証し、復興がどのような主旨でどう行われたかを見ていく本。大災害の時代とは、1959年の伊勢湾台風で5千人強の死者を出して以来、日本では5百人を越える死者を出した自然災害が無かったが、阪神・淡路大震災以降に千人を超える死者を出す自然災害が起こり、新たな時代になったからだ。著者は神戸大学教授時代に震災を経験して都市再生戦略策定懇談会に参加し、東日本大震災では復興構想会議の議長を務めたのだから、検証も優れている。

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