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殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス 角川文庫

五条紀夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041150085
ISBN 10 : 4041150086
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

メロスは激怒した。邪知暴虐の犯人を捕まえねばならぬと決意した。しかし、妹の結婚式で殺人が――。政治も歴史も分からぬメロスに事件は解決できるのか? 太宰も驚きの傑作ミステリ!

【著者紹介】
五条紀夫 : 2023年、新潮ミステリー大賞の最終候補となった『クローズドサスペンスヘブン』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 青乃108号

    著者は知らなかったんだけど、あの「チクワ」の人だったのね。まああまり関係ないけど。オチャラケたタイトルの作品だから、てっきり全力で笑わせにかかるパロディー作品かと思えばあにはからんや。主要人物以外の登場人物の名前はふざけているものの、ストーリーは本家「メロス」をなぞりながら無理矢理捩じ込まれた殺人事件に数々巻き込まれ、無理矢理推理せざるを得ない状況にぼやきながらも天性の推理能力によって見事解決しながらメロスは走る。親友の命を救う為に。約束を果たす為に。熱い。熱いぞ。頑張れメロス!果たして間に合うか!

  • しんごろ

    太宰治の『走れメロス』をベースにしたミステリー。原作の話を忠実な話を進めながら、とにかく殺人事件が多発したね。登場人物の名前がユニークで、名前でクスッと笑ってしまう。読了後、『走れメロス』を読みたくなるのは、自分だけではないはず。だけど、個人的になりますが、面白いことは面白いんけれど、各章、行間がないから、途中で読み終えたい時、どこで区切って止めればいいかわからない。それと、作者が介入する的な文章表現が好みでないから、読んでて疲れてしまい、物語に深くのめり込めなかった。何度も言うけれど面白いけどね。

  • 麦ちゃんの下僕

    あの太宰治の傑作短編『走れメロス』のほぼ全文を(順番の入れ替えはありつつ)概ねそのまま用いながら、合間合間に“殺人事件”を挿入するだけでまさかこれほど笑える“バカミス”になるとは!?(←褒めてます) 何といってもモブキャラのネーミングが酷すぎる!(←褒めてます)…特に第4話は近代文学の知識がある方は爆笑必至!? 探偵役を務めるメロスの“迷推理”に苦笑しつつも、原作以上にキャラ立ったメロスが良いですね(笑) 一方では「ダモクレスの剣」など勉強になるエピソードも…五条さん、侮れません!

  • hiace9000

    偉大なる名著・太宰治『走れメロス』への満腔のオマージュ感と、トリビアルかつシリアスな史実をふまえつつ、完全に人を食ってる必笑喜劇ミステリー。『…チクワ…』からの本作、”読みで笑かす”五条さんの攻めた文章センス、マジ掛け合いにマジウケる。脳ミソ筋肉派ながら邪悪に対して人一倍敏感なメロスは、人を見捨てず、それゆえ事件に巻き込まれ、友情と信実のために推理する―のである。原本の引用を巧みに絡めて格調を高め、原本では描き得なかった背景を加え作品世界をより拡張している。勇漢メロスの魅力は、読後いや増し高まるのである。

  • ほんた

    言わずと知れた「走れメロス」のオマージュ作品。実直なメロスと、頭脳の高いセリヌンティウスの姿を残しつつ描かれていて、面白かった。ベースにしているのが名作なだけに、作者もプレッシャーがあったのではないでしょうか。 https://hontablog.com/殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではない

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